花王は4月30日、2013年12月期の第1四半期連結決算を発表した。売上高は対前年比101.5%の2890億4500万円、営業利益は同127.1%の183億3600万円、経常利益は同127.2%の194億9000万円、純利益は392.6%の105億2200万円だった。アジアのコンシューマープロダクツ事業が好調に推移したことが、増収につながった。なお、花王は決算期間の変更により、決算日を12年度12月期から12月31日に変更。このため当第1四半期の業績は、前年同一期間と比較している。
事業別売上高は、ビューティケア事業が同102%の1290億円、ヒューマンヘルスケア事業が同106.6%の460億円、ファブリック&ホームケア事業が同100. 7%の627億円、ケミカル事業が同98.3%の597億円だった。
ビューティケア事業部では、ブランシール スぺリア、ソフィーナ プリマヴィスタ、グレイス ソフィーナ、ケイト、フレッシェルが売り上げを伸ばしたが、中価格帯市場の市場低迷を受け、化粧品の売り上げが96.6%の581億円と減少。スキンケア製品は、日本市場ではビオレ、全身洗浄料のビオレ ユー、キュレルが好調に推移。アジアでもビオレが売り上げを伸ばし、プラス成長で着地。ヘアケア製品は、インバスアイテムの競争激化、ヘアカラー市場縮小を受け、売り上げは前年を下回った。
なお、通期の売上高は同104.1%の1兆2700億円、営業利益が同103.8%の1160億円、経常利益が同102.5%の1170億円、純利益が同116.4%の730億円を見込む。