化粧品クチコミサイト「アットコスメ」を運営するアイスタイルは1月30日、2013年6月期上期決算を発表し説明会を開催した。同社の連結決算は売上高が対前年同期比146.1%の31億4500万円、営業利益は同95.2%の3億3600万円、経常利益は同88%の3億2100万円、純利益は同81.3%の1億8300万円だった。
吉松徹郎・社長は上期のトピックスに触れ「売り上げは順調に推移したが、中長期戦略に基づくプラットフォーム構築のためのシステム投資や、12年12月に開催した『ビューティスタイルコレクション』といった大型イベントの開催で販売管理費が増加した。しかし、人材採用の遅れによるコスト圧縮もあり、予想よりは利益を上げることができた」と振り返った。メディア事業ではアットコスメにおけるブランドファンクラブの増加、EC 事業では、アットコスメとの連携やポイント施策により売り上げを拡大、店舗事業では、ルミネ池袋店や上野店などが貢献し、全セグメントにおいて売り上げ伸長を達成。また、昨年買収した、サロン情報サイトを運営するアイスポットも今期から黒字化し、勢いを印象付けた。
今後の課題として、アットコスメとアイスポットのID・ポイントの連携、12年10月に発表したスマートフォン用公式アプリにおけるプレミア課金サービスの基盤構築、中国・インドネシアを始めとしたアジア各国での事業展開の推進などをあげた。