「資生堂(SHISEIDO)」と「コーセー(KOSE)」は、それぞれ「2014年3月期 第3四半期(13年4月1日?12月31日)決算」を発表した。
資生堂の売上高は、前年同期比10.4% 増の5354億円。国内化粧品事業においては、中価格帯の中核ブランドである「マキアージュ」「エリクシール」などが好調に推移したものの、店頭在庫水準の適正化に向け在庫の回収を進めていることもあり、同0.4%減の2512億円となった。グローバル事業においては、アメリカではグローバルブランド「SHI SEI DO」や「NARS」が好調に推移し、ヨーロッパではフレグランス事業が伸長。しかし、中国事業が前年を下回ったことなどにより、グローバル事業全体では現地通貨ベースで同0.3% 増に落ち着いた。
コーセーのグループ業績に関しては、売上高が化粧品事業とコスメタリー事業で前年を上回り、同7.8% 増の1373億円、経常利益は同62.2% 増の162億円となった。化粧品事業においては、アルビオンが10月に発売した新製品効果などにより業績を拡大。各種プロモーションを通じて新たな顧客層を獲得した「雪肌精」に加え、「アスタブラン」などのスキンケアブランドも好調に推移した。海外も含め、売上高は同4.9% 増の998億円となった。コスメタリー事業については、一般品流通を販路とするコーセーコスメポートの主要ブランドが引き続き好調だった他、9月にセルフ販売へと全面リニューアルした「ヴィセ」の売り上げが拡大。売上高は同17. 6% 増の363億円となった。