コーセーは、2014年3月期の連結決算を発表した。売上高は対前年比111.3%の1900億4900万円、営業利益が同159.6%の189億3400万円、経常利益が同149.1%の215億100万円、純利益が同165.6%の111億3200万円となった。国内で好調な販売が続いた他、積極的なマーケティング投資も奏功して売り上げが伸長。原価低減や管理費の抑制などの効果から大幅増益となり、売り上げ、利益とも過去最高の数値を達成した。
事業部別では、化粧品事業のコスメデコルテ(同106%)やアルビオン(同110%)、雪肌精(同130%)、アスタブラン(同130%)などがけん引し、同109.1%の1395億2700万円だった。コスメタリー事業は同119.1%の489億1400万円、その他事業が同94.5%の16億600万円だった。「11年から基幹ブランド事業の収益性拡大や経営基盤の強化など"攻めの改革"を続けきた。その成果が表れた」と小林一俊・社長。
また、海外売り上げ比率は、中国市場の拡大や円安効果により12.8%となった。「4月に米国のメイクアップブランド、タルトを買収した。欧米市場開拓の足掛かりをつくっていく。また、インドで100% 現地法人も設立し、海外市場の拡大を図っていく」。海外比率は近い将来20 ?30%まで拡大する予定だ。
今期の売上高は同101.6%の1930億円、営業利益が同100.3%の190億円、経常利益が89.8%の193億円、純利益が同91.6%の102億円を目指す。