コーセーの2015年3月期連結決算は、売上高が前期比109.4%の2078億2100万円、営業利益が同119.6%の226億4700万円、経常利益が同116.8%の251億600万円、純利益が同108.3%の120億円5700万円となった。消費税率の引き上げ後も、主要ブランドを中心に国内で好調な販売が続いた他、インバウンド需要の追い風やタルト社の買収も加わり、売り上げ、利益とも過去最高の数値を達成した。
事業部別では、化粧品事業は「アルビオン」が2期連続で最高の業績となったのに加え、年間を通じて好調だった「雪肌精」などがけん引し、同109.5%の1528億600万円、セルフ販売を基本とするコスメタリー事業は同108.8%の532億1400万円、その他事業は112%の18億円だった。「11年度から続けている『攻めの改革』の成果が表れ、コスメタリー事業も過去最高の売り上げになった」と小林一俊・社長。
今期の売上高は同103.9%の2160億円、営業利益が同106%の240億円、経常利益が同98%の246億円、純利益が同116.1%の140億円を見込む。