マツキヨココカラ&カンパニーは9月29日、渋谷のマツモトキヨシ「渋谷Part2店」を旗艦「SHIBUYA DOGENZAKA FLAG」としてリニューアルオープンする。4階建て構造で、1〜3階の売り場面積は計約264平方メートル。全体で約1万500SKUを用意し、そのうち化粧品は9000SKU、医薬品は1200SKU、日用品は200SKU、食品は100SKUをそろえる。オープンを記念して12の限定商品を用意する。
マツモトキヨシは、繁華街で他社よりも多く出店し、感度の高い人がいる町に店を構えているのが強みだ。その中で、公民連携のもと「日本一訪れたい街」にするために再開発を進める渋谷に着目。経営統合した2020年に掲げたスローガン「Find your "!"(ワオ) 未来の常識を作り出し、人々の生活を変えていく」を実現できるエリアとして、今回のリニューアルに至った。旗艦店としては、1号店の原宿店(18年1月)、池袋店(19年11月)、香港店(21年10月)に続き、同店は4店舗目となる。
渋谷には、同店の目と鼻の先に「渋谷Part1店」とセンター街の「渋谷スペイン坂店」の3店舗を構える。生まれ変わる渋谷とともに、「渋谷の“マツキヨ”」を新たなブランドとしてエリアコンセプトを“Shibuya Alive”と掲げた。「非日常にあふれた渋谷の街で内に秘めた欲求を“開放・発散”させる体験を提供する」。
岡澤隆弘マツモトキヨシ取締役店舗運営本部 ファーマシー事業部長は「渋谷は感度の高い人や情報文化の発信地、挑戦への許容性がある。この店から渋谷を盛り上げていきたい」と、「SHIBUYA DOGENZAKA FLAG」を国内のマツモトキヨシを代表する旗艦店として育成する。ドラッグストアとは一線を画したコンテンツを用意し、「常に刺激を発信する店舗」を目指す。「渋谷Part1店」も近い将来、同店同様に旗艦店としてリニューアルを予定する。
ドラッグストア初導入の
アモーレパシフィック
今回の目玉は、ドラッグストアで初導入となる韓国化粧品大手のアモーレパシフィックのブランドだ。「ラネージュ(LANEIGE)」「エスポア(ESPOIR)」ほか、日本初の常設となる「プリメラ(PRIMERA)」が並ぶ。
1階の入り口は、約1カ月〜1カ月半で入れ替わるポップアップスペースを用意。SNSで人気のブランドや話題の新商品で人を呼び込む。オープン時にはアモーレパシフィックの「イニスフリー(INNISFREE)」と、「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」を展開する。奥に進むと、アモーレパシフィックが展開するメイクアップブランドが並ぶ棚奥に「ケイト(KATE)」初の3Dメイクのシュミレーターを設置した。このほか、リテール初の取り組みとしてクラウドファンディングのキャンプファイヤーとタッグを組み、D2Cブランドの商品を販売する。3カ月〜半年で商品を入れ替える。このほか、医薬品や健康食品などを取り扱う。
ブランド横断の
デジタルシュミレーター
2階は、美と健康のトータルケアを提案するフロアとして、スキンケアやヘア&ボディーケア、メンズコスメ、美容家電、美容補助食品などをそろえる。ヘアカラーコーナーには、花王のヘアコスメティクスブランド「リーゼ(LIESE)」は、髪色シュミレーターを用意。「SK-Ⅱ」のカウンターも展開する。
3階は、メイクアップを中心に構成し、店内奥にはアモーレパシフィックのコーナーを展開。本国同様の無機質な什器を採用し、メーカーの世界観を発信する。なお、2、3階にはそれぞれアモーレパシフィック以外の全ブランドを横断してスキンケアとメイクアップのシュミレーターができるバーチャルコンテンツを用意する。
自社スタジオや
ヘアカラーサービスも
4階には、自社スタジオを設置。ライブコマースやYOUTUBEなどを通じて商品や最新の情報を発信する。ヘアサロンNORAのヘアカラー・スタイリング・メイクサービスの専門店「NORA CYNDY color salon」をオープンする。韓国スタイルやストリートスタイルを提案し、セルフ撮影ができる。予約不要。
若手アーティストの新たな表現の場として、外装に巨大変形サイネージを設置し、階段スペースをアートギャラリーとして活用する。外装サイネージは、クリエイターの松本豊(We)や遠藤良太(EDP graphic works)、近藤広基(EDP graphic works)が手掛けた。階段アートは、1階をYeka Haski、2階を中津川翔太、3階をナカミツキ、4階をサッカラーニ愛が手掛ける。さらにデジタルサイネージを壁に設置し、デジタルアートを映す。
オープン記念の限定商品
■「SHIBUYA DOGENZAKA FLAG」
時間:10:00〜22:30
住所:東京都渋谷区宇田川町23-4