アダストリアの2023年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比18.0%増の1328億円、営業利益が同85.1%増の103億円、純利益が同82.2%増の70億円となり、同期間として過去最高売り上げ・利益を達成した。これを受け、24年2月期連結業績予想を上方修正している。修正後の売上高は2700億円(従来予想は2600億円)、営業利益は180億円(同140億円)、純利益は120億円(同94億円)で、通期でも過去最高となる見通し。
天候に恵まれたことに加え、トレンドをとらえた商品企画、付加価値を高め春夏物で平均5%の値上げを行ったことが寄与した。値上げは秋冬物以降も継続する。ブランド別では、主力商品が好調な「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」、積極出店している雑貨の「ラコレ(LAKORE)」がけん引した。海外では、懸案事項だった中国本土事業が新店出店効果もあって増収、赤字幅が縮小したほか、進出して20周年となる台湾事業が「非常に好調」、香港事業も増収増益となった。
コロナ禍に急成長したEC事業も、国内EC売上高が同14.1%増の323億円と、引き続き伸ばした。国内売り上げのうちのEC化率は27.4%。自社EC「ドットエスティ」の会員数は23年2月末時点から約100万人増加し、約1650万人となった。