ジュンが手掛けるセレクトショップ「ビオトープ(BIOTOP)」のオリジナルライン「ヨー ビオトープ(E BIOTOP)」は、初の旗艦店を東京・青山に9月30日にオープンする。
同ラインは、「ビオトープ」のバイヤーだった曽根英理菜氏のディレクションのもと、2021年春夏シーズンにスタートした。「肌に近いものは最も心に近いもの。自身に思いやりを持つこと。インナーの選択肢を増やすことは、ファッションの楽しみを増やし、心地よいライフスタイルにつながる」をコンセプトに、ファーストシーズンはハイゲージのコットンストレッチ天竺素材を使ったカップ付きのインナーや透け感のあるボディースーツ、それらに合わせるタイトスカートなど、全10型のコレクションだった。無駄のないデザインと、中心価格帯が5000〜3万円という「ビオトープ」では手に取りやすい設定で、立ち上げから順調にファンを掴み、数シーズン後には新作発売時に店頭に並びが出るほどになった。これまでECと東京・白金台、大阪、福岡の「ビオトープ」3店舗で扱っており、さらなる成長のため旗艦店オープンに至った。
旗艦店は、根津美術館の近くにある複合施設「コレッツィオーネ」の2階に入る。安藤忠雄が設計したコンクリート打ち放しの建築で、高い壁面と湾曲した入り口を持ち、内部が見えづらい構造になっている。「知らない人はたどり着けないかもしれない。でも、だからこそ、ゆったりと買い物を楽しんでもらえるはず」と曽根ディレクター。内装はコンクリートの躯体を生かしながら、天井や壁面の一部を白いモルタルで仕上げて、同ラインの柔らかな世界観を表現した。
店内には約60型のオリジナル商品と、曽根ディレクターが買い付けた国内外のセレクトブランドをそろえる。同ライン定番人気のタイトスカートは、白と黒に加えて、同店限定のベージュを用意するほか、過去のシーズンビジュアルをプリントしたTシャツ2型も限定販売する。セレクトブランドは別注品を多く企画しており、「ガブリエラ コール ガーメンツ(GABRIELA COLL GARMENTS)」に別注したジャケットやコート、通常企画から装飾を省いた「フェティコ(FETICO)」のニットドレスなどを並べる。オリジナルのオイルフレグランスや、イタリアの職人が作る「ロレンツィ(LORENZI)」のハンドミラーなどの小物もある。
商品の半分ほどをラックに掛けて、残りは店の奥のクローゼットや平台の引き出しの中に陳列する。「スタッフとともに店内を回遊していると、気づかなかった商品が次々と提案される。そんなワクワク感を楽しんでもらいたい」。