白髪染めに関して、長年続いてきた一色黒染めの習慣が変わり、白髪を生かす“脱白髪染め”がトレンドの1つになった。その流れを、業界を代表するトップカラーリストはどのように見ているのだろうか。日本でヘアカラーの専門職“カラーリスト”を誕生させたヘアサロン「カキモトアームズ」のヘアカラーマネージャーに話を聞いた。
WWDJAPAN(以下、WWD):黒染めから白髪を生かす方向に変える人、変えたいと思う人は増えた?
岩上晴美「カキモトアームズ」ヘアカラーマネージャー(以下、岩上):明らかに増えました。私の顧客には40~60歳代の方が多いのですが、30~40代の方には白髪染めよりハイライトでなじませる提案をする方が多いですね。今のところ一色で染めている方や、レタッチしている人の中にも「いつかはやめたい」と思っている方は多く、私の感覚では8割くらいがそう思っていると思います。今は①白髪を染めたい人、②染まらなくても気にならなければいい人、③染めたくない人の3通りの方がいて、圧倒的に②が多いです。実際のサロンワークでは、カウンセリングで白髪に対するその方の思いを聞いてから、メニューを組み立てていく感じです。
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