ファッション
連載 ビジネスリポート

「モンクレール」は夏でも人気! リユースショップ「セカンドストリート」で売れたブランド(2023年夏)

全国800店舗以上を展開する総合リユースショップ「セカンドストリート(2nd STREET)」で、今夏売れたブランドは何か?6〜8月に人気だったブランドTOP5をカテゴリーごとに一挙に紹介する。デザイナーズで人気は、夏にもかかわらず「モンクレール」。ダウンは夏でもお目当てがあれば買うし、ロゴTシャツやポロシャツも人気。また、メンズでは「クロムハーツ」と「メゾン マルジェラ」が浮上した。アウトドアでは「ザ・ノース・フェイス」が男女共に1位を獲得。不動の人気を誇る。一次流通で人気なブランドは、二次流通でも同じだ。なお、ランキングは初期売価3900円以上の商品(一部を除く)が対象で、カテゴリーは「セカンドストリート」判断に依る。

デザイナーズ(メンズ)


1.「モンクレール」ダウンジャケット、Tシャツ、ポロシャツ、カットソー
2.「ディーゼル」Tシャツ、ボトムス、ジャケット、スエット
3.「クロムハーツ」Tシャツ、パーカ、カットソー
4.「ヒステリックグラマー」Tシャツ、ボトムス、シャツ
5.「メゾン マルジェラ」Tシャツ、ボトムス、ジャケット、シャツ

売れ筋傾向:
メンズのデザイナーズは冬の印象が強い「モンクレール」が上位。ダウン系の売れ行きが良い秋冬だけではなく、Tシャツやカットソー類などの売れ行きも好推移。上位ブランドは全てTシャツなどのカットソー類が売れており、そのブランドを象徴とするロゴやプリントが確立されているブランドは通年上位に食い込んでいる。「ディーゼル」や「ヒステリックグラマー」など90年代~2000年代初頭に流行したブランドがY2Kファッションの流行と共にリバイバルし、20代前半の若者に支持を受け上位にランクイン。

デザイナーズ(ウィメンズ)


1. 「プリーツプリーズ イッセイ ミヤケ」カットソー、ボトムス、ワンピース、シャツ
2. 「イッセイ ミヤケ」カットソー、ボトムス、ワンピース、シャツ
3. 「モンクレール」Tシャツ、ダウンジャケット、コート
4. 「ディーゼル」Tシャツ、ボトムス、パーカ、ワンピース
5. 「ワイズ」ボトムス、ワンピース、スカート

売れ筋傾向:
ウィメンズのデザイナーズは「イッセイ ミヤケ」ブランドが上位。「プリーツプリーズ イッセイ ミヤケ」は年間を通して売り上げトップとなっている。「モンクレール」も季節問わず非常に人気が高く、夏はTシャツやポロシャツの売れ行きが良いのはもちろんのこと、ECサイトではダウンジャケットも多く求められていた。全体で見ると季節物はカットソー、ワンピースなどの動きが良く、通年アイテムではボトムスがよく売れた。

セレクト(メンズ)


1. 「フリークス ストア」ボトムス、シャツ、セットアップ、Tシャツ
2. 「ビームス」ボトム、シャツ、セットアップ、Tシャツ
3. 「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」シャツ、ボトムス、セットアップ、ジャケット
4. 「ジャーナルスタンダード」シャツ、ボトムス、セットアップ、ジャケット
5. 「ユナイテッド トウキョウ」シャツ、ボトムス、セットアップ、ジャケット

売れ筋傾向:
春から引き続き、アメリカのカジュアルスタイルが人気な@「フリークス ストア」が1位にランクイン。季節を問わず通年着用可能なボトムやシャツ、ジャケットの売り上げが上昇。次点として着回しが効きさまざまなシーンに対応できるセットアップが好調傾向。

セレクト(ウィメンズ)


1. 「イエナ」ワンピース、スカート、ボトムス、ブラウス
2. 「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」ワンピース、ボトムス、ブラウス、スカート
3. 「ジャーナルスタンダード」ワンピース、ボトムス、ブラウス
4. 「スピック&スパン」ワンピース、ボトムス、ブラウス、スカート
5. 「ユナイテッドアローズ」ワンピース、ブラウス、ボトムス、スカート

売れ筋傾向:
セレクトショップではベイクルーズ、ユナイテッドアローズ系列が人気。「イエナ」は年間通して同ジャンル売上高トップとなっており、上質なシンプルベーシックの中にトレンド感もあるデザインが幅広い年代から支持されている。アイテムでは半袖およびノースリーブワンピースやブラウスなど季節物が軒並み売り上げ上位となった。リネン、コットンボイル、タイプライターといった夏向けの素材は特に好調だ。

アウトドア(メンズ)


1. 「ザ・ノース・フェイス」ナイロンジャケット、マウンテンパーカ、Tシャツ、ボトムス
2. 「パタゴニア」ショートパンツ、フリースジャケット、Tシャツ、ナイロンジャケット
3. 「グラミチ」ボトムス、ショートパンツ、Tシャツ、ナイロンジャケット
4. 「アークテリクス」マウンテンパーカ、ナイロンジャケット、ボトムス
5. 「コロンビア」ナイロンジャケット、マウンテンパーカ、ショートパンツ、ボトム

売れ筋傾向:
春から引き続き男女共に人気ブランドの「ザ・ノース・フェイス」と「パタゴニア」が1位2位を独占。定番のマウンテンパーカやナイロンジャケットはもちろん、ロゴがプリントされたTシャツなどの売れ行きも好調。年間を通して順位の変動が少ないアウトドアブランドだが、春から「アークテリクス」の人気が急上昇。ショートパンツが定番アイテムの「グラミチ」もさらに上位に食い込む形となった。

アウトドア(ウィメンズ)

1. 「ザ・ノース・フェイス」ナイロンジャケット、マウンテンパーカ、Tシャツ、ボトムス
2. 「パタゴニア」ショートパンツ、フリースジャケット、ナイロンジャケット
3. 「グラミチ」ボトムス、ナイロンジャケット、マウンテンパーカ
4. 「アークテリクス」ロングスカート、ショートパンツ、ボトムス
5. 「コロンビア」ナイロンジャケット、マウンテンパーカ、ショートパンツ、ボトムス

売れ筋傾向:
春に引き続きナイロンジャケットの売れ行き好調に加え、ショートパンツ、Tシャツなど夏物の需要が高まった。「パタゴニア」ではショートパンツが全アイテム中最も売上数量が多く、中でも人気は定番商品の“バギーズショーツ”。また「ザ・ノース・フェイス」ではTシャツが最も多く売れた。ウィメンズの「グラミチ」はスカートがパンツを上回る人気で、ショップ別注やリネンやナイロン素材、マーメイドといった季節感、トレンド感のあるものがよく売れていた。

ガーリー(ウィメンズ)


1. 「スナイデル」ワンピース、スカート、ブラウス
2. 「フレイ アイディー」ワンピース、スカート、ブラウス
3. 「アメリ」ワンピース、ボトムス、スカート
4. 「リリー ブラウン」ワンピース、スカート、ブラウス
5. 「エイミー イストワール」ワンピース、スカート、トップス

売れ筋傾向:
「スナイデル」が圧倒的人気で売上数量、金額ともに他に差をつけトップとなった。アイテムは夏になりワンピースの売り上げが非常に好調。中でも半袖およびノースリーブワンピースが半数以上を占めた。人気はレース、プリーツ、ギャザーといったガーリーブランド定番のデザインや、マーメイド、ティアード、フリルカラー、パフスリーブ、刺しゅうなど直近数シーズンのトレンド。アイテムでは次いでロングスカート、ブラウスと売れ行きが良く、こちらも近年モデルのトレンドデザインが好調推移。

夏物の全体傾向:
半袖カットソー/半袖シャツ・ブラウス/半袖・ノースリーブワンピースなどの夏に需要が高まる商材の構成比を、需要の高い時期に合わせ売り場を拡大し、販売機会のロスが起きないようにした。

秋物の取り組み:
秋シーズンは特に販売、買い取り共に影響が大きいシーズンとなり、ニットやスウェット、パーカーはもちろんアウター類(ジャケットやブルゾン等)を中心に販売強化を進め、売上の最大化を図る。

HYSTERIC GLAMOUR x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。