メイクアップアーティストブランドの「シュウ ウエムラ(shu uemura)」は、「髪と顔は不離一体のものである」という理念の下、ヘアサロンと共にスキンケアからメイクアップ、ヘアまでを合わせたトータルビューティを提案している。その一環で、“メイクのできる美容師”を発掘・確立する目的でフォトコンテストを毎年開催している。
今年も「photo contest 2023」として開催。6月から作品を募集し、9月24日にライブ配信で結果発表を行った。募集部門は以下の3部門。「tokyo night out」というテーマで、思い切り夜遊びする解放感を想起させるアーティスティックメイク作品を募集したアーティスティック部門。同テーマの作品を学生から募集した学生部門。さらに今回は、より多くの美容師にメイクアップにチャレンジしてほしいという願いから「サロンスタイル部門」を新設。「トウキョウ ストリート」というテーマで、街歩きできるスタイルだけど、ファッション誌のスナップに選ばれるような少しひねりのあるサロンスタイルメイク(リアルメイク)を募集した。
審査員はuchiide「シュウ ウエムラ」インターナショナル アーティスティック ディレクター、パンダ ペング(PANDA PENG)「シュウ ウエムラ」インターナショナル ソーシャルコンテンツ マネージャー、写真家の鈴木親さん、磯田基徳「シキ(siki)」代表、前回大会でグランプリを受賞した梅木麻友美「カーサ ディ アヨモット(Casa di AYOMOT)」ビューティーディレクター、中村慶二郎「WWDJAPAN」 サロンビューティデスクが審査員を務め、それぞれ審査員賞を選定した。
結果、アーティスティック部門のグランプリは「キノシタ ガイエン イースト ストリート(KINOSHITA GAIEN EAST STREET)」の齋藤由佳スタイリストが受賞。受賞作品について、審査員からは「色がとても大胆で、本当に美しいルック。作品を見る人をくぎ付けにする魅力と、与える感動は見事なもの。ストーリーも素晴らしく、アイライナーがサウンドエフェクトのように“音”を表現していて、東京の都会的なエネルギーをキャプチャーしている」といったコメントがあった。準グランプリは「タリーゼ(TALISE)」の土佐歩美スタイリスト、第3位は「ヴィサージュ クルー(VISAGE crew)」の村本優衣スタイリストが受賞した。
学生部門のグランプリは、東京モード学園の長岡龍我さんが受賞。受賞作品について、審査員からは「現代はSNSでフリックしながら素早く情報を得ることが多く、ある程度作品に力がないと目に留めてもらうことができないが、こちらは学生であるにも関わらず強い力量を感じた。背景、ボディー、ポージングなどたくさんの要素を盛り込んでいるにも関わらず、ギリギリのバランスでやり過ぎておらず、一つの作品として完成しているのが素晴らしい」といったコメントがあった。
サロンスタイル部門では、uchiide賞は「ミーナ バイ ワンズ(mina by ONE's)原宿」の堀川結華スタイリスト、PANDA PENG賞は「アルバム 銀座(ALBUM GINZA)」の芝崎綾香トップスタイリスト、鈴木親賞は「クラフト トータルビューティ(CRAFT TOTAL BEAUTY)旭店」の宇井穂乃香アシスタント、磯田基徳賞は「ピークアブー アヴェダ ギンザシックス(PEEK-A-BOO AVEDA GINZA SIX)」の木下美咲シニアスタイリスト兼メイクアーティスト、梅木麻友美賞は「しづ子美容室 プレミアムサロン オリー」の寺田有里スタイリスト、中村慶二郎賞は「アルバム 銀座」の黒岩奈南トップスタイリストが受賞した。