来たる10月31日はハロウィン。そろそろ「今年はどんなコスプレにしようかな~」などと考え始める人も多いはず。しかし、一部では「コスプレはもう古い。これからは“ペイント”がトレンド」という流れが生まれていて、常に“人と違うもの”を求める若者がペイントに注目し始めている。そこで今回は、ボディーペイントの超絶テクニックで話題となり、最近では絵本や社会性のある作品でも支持されているアーティスト・チョーヒカルさんにインタビュー。現在はニューヨーク(NY)と日本の両拠点で活躍する、彼女の世界観に迫ってみた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年10月2日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
趙燁(ちょう・ひかる)/アーティスト プロフィール
2016年、武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科を卒業。体や物にリアルなペイントをする作品で注目され日本国内だけでなく海外でも話題になる。資生堂やTOYOBOなど企業とのコラボレーションや、国内外での個展など多岐にわたって活動。ペイントの他にも衣服やCDジャケットのデザイン、イラスト、立体、映像作品などを制作。著書に「ストレンジ・ファニー・ラブ」(祥伝社)、「絶滅生物図誌」(雷鳥社)、「じゃない!」(フレーベル館)など
WWDJAPAN(以下、WWD):ボディーペイントを始めたきっかけは?
チョーヒカル(以下、チョー):美術大学を受験する際に、通っていた塾で描いたのがきっかけですね。それまでは普通に紙に描いていたのですが、紙がなくなり、買うにも売店が地下にあって遠いし意外と高いので(笑)、自分の手に描いてみたんです。それが、課題では褒めてくれたことのない講師が褒めてくれたので、調子に乗ってSNSに投稿し始めたのがきっかけです。
WWD:手に何を描いた?
チョー:友人の“目”ですね。課題では花や物などの静物を描くことが多かったのですが、私は以前から、生きて動いているものをリアルに描くのが好きだったんです。
WWD:SNS投稿が次第に話題になっていった?
チョー:そうですね。最初はこれが仕事になるなんて思っていなかったのですが、友人の勧めでハロウィン向けの作品を投稿したあたりから仕事の依頼が増え始めて、在学中から仕事と学業の両立になりました。ボディーペイントのほかにもイラストの制作、ハロウィンでのライブペイントなどを行う中で、広告の仕事も増えていきました。
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