PROFILE: シェミナ・カマリ「クロエ」新クリエイティブ・ディレクター
「クロエ(CHLOE)」は10月9日、シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)新クリエイティブ・ディレクターの就任を発表した。9月28日に発表した2024年春夏コレクションを以って退任したガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)の後任となる。カマリ新クリエイティブ・ディレクターは、24年1月に初めて手掛けるプレ・コレクションをパリで発表し、24年2月のパリ・ファッション・ウイークに披露する2024-25年秋冬コレクションでランウエイデビューを果たす予定だ。
カマリ新クリエイティブ・ディレクターは、1981年ドイツ生まれ。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校でルイーズ・ ウィルソン(Louise Wilson)教授のもとで学び、2007年にファッションの修士号を取得した。卒業後、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)時代の「クロエ」でデザイナーとしてのキャリアをスタート。その後一度はブランドを離れたが、クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が「クロエ」を率いていた13年、デザイン・ディレクターに就任した。その後、16年からはアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)による「サンローラン(SAINT LAURENT)」でウィメンズのレディ・トゥ・ウエア・デザイン・ディレクターを務めていた。
今回、キャリアの原点である古巣に戻ることになった彼女は、「私の心はいつも『クロエ』にあった。20年以上前に『クロエ』の門をくぐって以来、このメゾンに戻るのは自然であり、パーソナルなこと。ギャビー・アギョン(Gaby Aghion)とカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)がメゾンの歴史の初期に定義したビジョンを基に、この役割を担うことをとても光栄に思いる。『クロエ』のエモーショナルなつながりとスピリットを現代に伝えていきたい」とコメントした。
一方、リカルド・ベッリーニ(Riccardo Bellini)最高経営責任者は、「シェミナの並外れたクリエイティブな才能、豊富な経験、そしてメゾンの伝統と価値観とのユニークな結び付きは、『クロエ』にとってナチュラルな選択だ。ブランドへの愛にインスパイアされた彼女のビジョンは、まさに『クロエ』のユニークなDNAを称えるものになるだろう。 シェミナはクロエのクリエイティブ・ディレクターであると同時に、クロエのスピリットを体現している。 彼女のビジョンが実現するのを楽しみにしている」と述べた。