ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)が今季、その影響力の完全復活を印象づけた。「ミュウミュウ(MIU MIU)」が2023-24年秋冬に提案したミニ丈とシースルーの組み合わせと、「プラダ(PRADA)」のアイデンティティーでもあるミニマリズムが2大トレンドに上がった。(この記事は「WWDJAPAN」2023年10月9日号からの抜粋です)
「プラダ(PRADA)」
ぜいたくな手仕事で現代に現代の美を定義
ミウッチャ・プラダの右腕、ファビオ・ザンベルナルディ(Fabio Zambernardi)=デザイン・ディレクターと共に作り上げる最後のコレクションとなった今季は、服を作る仕事への敬意をコレクションに込めた。クリエイションの出発点は、ミウッチャの祖父マリオ・プラダ(Mario Prada)が残したアーカイブだ。ケープにプリントした丸いモチーフは、当時洋服に使っていたパンチングのデザインから着想を得たもの。続く極薄のオーガンジーのドレスは、モデルの動きに合わせて布が漂い神秘的なムードを醸し出す。ベルト付きのショートパンツに合わせた花柄のポプリンシャツは、プリントをフリンジに施すことで柄がゆらゆらと動く。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。