ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第62回

アジアと欧米は、アンバサダー選びの基準も違う?

有料会員限定記事
※この記事は2023年10月16日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

先日、とあるラグジュアリー・ブランドのマーケティング担当者に「推し活」の凄まじさを伺いました。

今はもう、「ファンダムの文化」とでも呼んだ方が良いでしょうか?もはや個人が「推し」に対して行う「活動」ではなく、特定の価値観を共有する「ファンダム」の中では当たり前のように定着している文化、「推し」がアンバサダーを務めているブランドにおける購買行動の凄まじさを教えてくれたのです。

「ファンが大挙して、たくさん購入して下さったんです〜」なんて話を一緒に聞いたのは、そのブランドの本国のマーケティング担当者でした。そして彼女は、「アジア人のアンバサダーを起用すればモノが売れるし、最近は、モノを売るための起用例も多いわね。でも欧米マーケットが選ぶアンバサダーではモノは売れないし、そもそもモノを売ろうと考えてアンバサダーを選んでないわ。面白い違いね」と言います。

ほほぅ。なかなか興味深い発言です。

確かに欧米市場が選ぶアンバサダーは、どちらかと言えばイメージをさらに高めたり、ブランドのアティチュードを発信したりの理由で起用されている印象です。一方アジア市場のアンバサダー選びは、それのみならず、実際モノを売ることまで見据えている印象があります。なぜ欧米とアジアでは、こんなに見解やスタンスが異なるのでしょうか?

この続きを読むには…
残り877⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。