東急不動産は、東京・代官山に複合施設、フォレストゲート代官山を10月19日にオープンする。同施設は、八幡通りと代官山通りに面する立地で、隈研吾がデザイン設計を手掛けたメイン棟とサステナブルな生活体験を提供するテノハ(TENOHA)棟の2棟で構成する。
“職・住・遊 近接の新しいライフスタイル提案”をコンセプトに掲げ、その理念にマッチするテナントと共に緑やサステナブル、食を主軸にしたライフスタイルの提案を目指す。さらに、飲食店運営やコンサルティングを手掛けるイートクリエイターと食のイノベーションを展開するプラットフォーム拠点となるさまざまな場を設ける。
スーパーマケットやアパレル
ボタニカルショップなどが出店
テナントはそれぞれ開業日が異なるため、順次オープンに向けて準備を進めているという。地下1階には、スーパーマーケット「ザ・ガーデン自由が丘」(12月オープン予定)が約200坪の面積で店を構え、消費者の食生活を支える。そのほか、「ブルーボトルコーヒー(BLUE BOTTLE COFFEE)」(12月オープン予定)やカフェ&レストラン「ミッドツリー(MIDTREE)」(2024年8月オープン予定)が軒を連ねる。
そのほか、施設を緑で彩った、グリーンデザインを主軸にする「ソルソ ホーム(SOLSO HOME)」(10月19日オープン予定)や「ジョーマローンロンドン(JO MALONE LONDON)」(12月オープン予定)、「アメリ ヴィンテージ(AMERI VINTAGE)」(10月19日オープン予定)、「金子眼鏡」(12月オープン予定)など、ライフスタイルにアプローチするブランドがテナントに入る。3階には、会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート代官山(BUSSINESS-AIRPORT DAIKANYAMA)」が開業する。
食のセレクトショップやレストラン
新しい食文化を発信
ワインやチーズなど
シェフ厳選の商品がそろう「食品庫」
メイン棟には、東急不動産とシェフやパティシエの支援をするイートクリエイターが手を組み、新しい食文化を発信するさまざまなプラットフォームを用意した。
1階には、シェフ・パティシエのセレクトによる飲料や食料をそろえる「食品庫」を用意した。店頭ではシャルキュトリー、チーズや調味料を中心に用意し、ワインセラーにはナチュラルワインも含む400本以上ものワインを販売する。
担当者は「パティシエ自身が醤油をセレクトしたケースもあり、プロの本当のおすすめに出合うことができるのが魅力」と話す。そのほか、本格流通前の新商品を小ロットでテスト販売や店内のショーケースでポップアップを実施する。オープン時には三軒茶屋のチーズ専門店「ランマス」がチーズを販売する。
Nekiの西シェフが監修
カフェ&レストラン「喫茶室」
同じく1階には、日本橋に店を構えるビストロ、Nekiの西恭平シェフが監修したカフェ&レストラン「喫茶室」を設けた。「モーニングやランチタイムには、季節の食材を生かしたデリカテッセンとして、ディナータイムにはナチュールを軸にタパスやワインを楽しめるビストロとして営業する」。ランチの価格はドリンク込みで2000〜3000円ほど。
晴れて1号店を出店する「ペイサージュ」
ブティックとカフェを併設
江藤英樹シェフによるスイーツブランド「ペイサージュ(PAYSAGE)」の旗艦店も出店する。江藤シェフは、「これまでに、EC販売や三越伊勢丹の『サロン・デュ・ショコラ』への出店、百貨店を通した展開などで徐々に力をつけてきた。今回、イートクリエイターの支援によって初の常設店を出店し、大変嬉しく思う」と心境を語った。1階には生菓子や焼き菓子を販売するブティックとアフタヌーンティーを楽しめるカフェを併設。2階ではデザートコース、パフェなどを提供する。
試食会や料理教室の会場になる
レンタルキッチンスペース「調理室」
2階には企業や団体、個人など、幅広い人が利用できるキッチン併設イベントスペース、「調理室」を用意。フードを軸に、試食・試飲会、料理教室やワークショップ、商品発表や展示会を開催でき、パーティースペースとしても利用できる。担当者は「自然光が差し込むという強みを生かして、ファッションやフードの撮影スタジオとしての利用にも対応するつもり」と話した。レンタル価格は10月13日現在未定だが、周囲の相場とバランスをとっていく予定だという。