資生堂は6月、自然科学分野において指導的役割を担う女性研究者の育成を目的とした第6回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」の授賞式を、資生堂リサーチセンター新横浜で開催した。授賞式には応募総数約100人から選出された女性研究者10人が招かれ、記念の盾と研究助成金100万円が手渡された。
資生堂は同賞への応募要項に年齢や国籍の制限を設けず、研究分野も自然科学全般と広範囲に設定し、支援対象を広げている。また、研究助成金の使途を限定せず、幅広い活用ができる点も特徴だ。授賞式では、上智大学理工学部物質生命理工学科で、ガンや感染症を治療する新薬研究に従事する鈴木由美子・准教授が受賞者を代表して登壇。「2012年4月に静岡の大学から上智大学に移籍し、現在は研究室立ち上げに向けて準備を進めている。この時期に受賞できたことは、今後の大きな励みになる」と喜びを語った。
また第1回から審査員を務める小館香椎子・日本女子大学 名誉教授は「受賞を追い風に、今後も地道に独創的な研究を進めてほしい」と応援の言葉を寄せた。