東証スタンダード上場のANAPは10月13日、私的整理の一種である事業再生ADR手続きを申請し、受理されたと発表した。つなぎ融資の一つであるDIPファイナンスは、大株主であるネットプライスが行う。
ANAPは13日に発表した23年8月期で純損失が11億6400万円と、4期連続の赤字となり、期末には上場以来初の債務超過(8億9300万円)になっていた。なお、今回のADRは金融機関が対象で、仕入先や顧客への影響はないという。
ANAPの23年8月期の業績は、売上高が前期比16.7%減の42億円、営業損失が7億4000万円の赤字、経常損失が8億100万円の赤字だった。営業損益、経常損益、純損益はいずれも4期連続の赤字だった。
ネットプライスは5月17日付で、DXコンサルティングのピアズから1株あたり356円で株式を譲受し、ANAP株13.7%を所有する大株主になっていた。