ゲランはパリのシャンゼリゼ通り68番地に構える旗艦店「ラ メゾン ゲラン」をリニューアルオープンした。建物は4階建てで、売り場面積は約1000 �u。設計はこれまで数々のラグジュアリーブランドのビルを手掛けてきた建築家ピーター・マリノが担当した。地下にはミシュランで星を獲得したギー・マルタンが料理長を務めるレストランも併設する。
同店は1914年、ゲラン家が建築家のシャルル・メウエスに依頼して完成。以後、歴史的建造物にも指定され、ゲランの歴史を物語る旗艦店として営業してきた。今回の改装を手掛けたマリノは、インテリアデザイナーのジャン・ミッシェル・フランク、アルベルト・ジャコメッティ、画家のクリスチャン・ベラールなどのコンテンポラリーアーティストによる作品にインスパイアされ、メゾンの優雅な雰囲気を損なうことなく、心地よいモダンな空間を演出した。
ブティックは単独ブランドの化粧品および香水の専門店としては世界最大規模の広さを誇る売り場に改装。2階は"鏡の間"と呼ばれ、ゲランのこれまでのコレクションやマリノとのコラボレーション作品を展示する。