ブルジョワは5月1日、「ブルジョワ(BOURJOIS)」の製品の日本国内での取り扱いを7月31日をもって終了することを発表した。
「ブルジョワ」は、1863年、フランス・パリで誕生した老舗メイクアップブランド。1913年には、ブランドを代表するアイテムである丸型チーク「ブラッシュ パステル ジュ」の初代が誕生。以降も、ロングラスティング口紅の「ルージュ フィデル」や、ダブルエンドマスカラ「クー ドゥ テアトル」など、時代を先取りする画期的なアイテムで、話題をさらった。
99年に日本法人を設立。国内ではバラエティショップなどを中心に販売網を拡大し、約1000店舗で販売していた。2013年4月には、ブランド誕生150周年を記念するプレス向けのパーティを、フランス大使館で開催したばかりだった。
ブルジョワの担当者は「競合が激しい日本市場において、欧州に合わせた製品開発をしていたため、日本の消費者の高い感度やニーズにフレキシブルに対応できず、ここ数年は業績が厳しかった。日本法人のスタッフも、日本市場撤退を突然知らされ困惑している状態」と実情を語る。
約30年前から「ブルジョワ」を販売するプラザでは「販売当時は、輸入品や海外ブランドのコスメが好きな人に人気だったが、現在では20代から30代のOL層を中心に人気を得ていた。ネイル、眉マスカラ、チークを中心に売り上げは好調だったため、今回の日本市場撤退については全くの予想外で、弊社バイヤー全員驚いている」と語る。全国64店舗で展開する同店では、1日から「ブルジョワ」の製品を20%オフで販売する予定という。