やっぱりファッションは楽しく自由であるべきだ。「クワイエット・ラグジュアリー」が台頭し、シンプルなアイテムが増える中、スタイリングの妙やユニークなアイデア、丁寧な仕事から生み出されるファッションの楽しさが心を揺さぶった。また、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「シャネル(CHANEL)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、前向きなメッセージを発信。鮮やかな色使いや多彩な花のモチーフ、きらめきの要素もポジティブなムードにつながる。(この記事は「WWDJAPAN」2023年10月16日号からの抜粋です)
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」
ボリューミーで軽やかに
ファッションを楽しむ
会場はシャンゼリゼ通り沿いの歴史的建造物で、LVMHはここを店舗やホテルの複合施設へ改装する予定だ。その内装を覆い隠すように、熱気球用のオレンジ色の防水シートで包み込み、「非日常的な旅」を演出。服も旅の高揚感を反映し、流れるようなシルエットや明るい色使い、ボリューミーシルエットを採用しつつ、軽やかに仕上げている。「実際に生地をグラム単位で量った」というから驚きだ。ビンテージストアでお気に入りを見つけてコーディネートを楽しむかのようなスタイリングからは、「ファッションは楽しい!」という素直なメッセージが伝わってくる。
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