2024年春夏シーズンのロンドン・ファッション・ウイークは、中堅ブランドが躍動した。“若手ブランドが面白いロンドン”というイメージを作り上げた若手デザイナー育成プログラム「ニュージェン」が、設立30周年の企画展をスタート。300人を超える才能をサポートしてきた実績を感じさせるように、「ニュージェン」出身デザイナーの「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」や「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」「ステファン クック(STEFAN COOKE)」が力強いショーを披露。2シーズン目のダニエル・リー(Daniel Lee)が手掛ける「バーバリー(BURBERRY)」も、洗練された英国スタイルを発信した。(この記事は「WWDJAPAN」2023年10月16日号からの抜粋です)
「バーバリー(BURBERRY)」
トレンチの拡充に挑む
2シーズン目を迎えたダニエル・リーは、アイコニックなトレンチコートのバリエーション拡充に挑んだ。序盤は、ローウエストのトレンチコート。ベルト位置を下半身まで下げて、ベルト自体も拡大。従来のトレンチコートを纏いベルトを締めた時のフィット&フレアではなく、ストンと落ちるストレートのシルエットを提案する。コットンギャバジンだけでなく、レザータイプも登場した。これに続いたのは、トレンチコートに欠かせないエポーレットのディテールを配したシャツなど。ドレスには、先シーズン自らが生み出したバッグのメタルパーツなどをプリント。ジャカードでバーバリーチェックを表現したニットも含め、アウターのみならず、インナーやドレスにおいても“「バーバリー」らしさ”を確立しようと意欲的だ。
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