ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第63回

「メゾスペ」旋風が吹き荒れている

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※この記事は2023年10月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

先日、関西のサロンが参加するヘアコンテストの審査員を務めさせていただきました。イベントの合間、そして懇親会でたびたび話題になったのは、「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」と、そこから生まれた一層モードな「プランクプロジェクト(PRANK PROJECT)」。トップスタイリストのお一人、「レコ」の内田聡一郎代表は当日、「プランクプロジェクト」のセットアップ姿でした。薄々気づいていましたが、ご本人も「派手柄のセットアップ好きでw」とおっしゃっており、審査員に相応しいオシャレオーラを放っていらっしゃいました。

前々から「ヘアサロン界隈で人気」と聞いていたので、せっかくの機会ですから、いろいろリサーチさせていただきました(笑)。「メゾスペ」(関西のヘアスタイリストは、こう呼ぶそうです)の魅力は、一言で言えば「絶妙」。買える値段で、着るだけでオシャレ感が漂うので、自分も楽しく、お客さまには「あぁ、こんなオシャレな人に切ってもらえるなら」という安心感が提供できるそうです。なるほど、思わぬ副次効果ですが、「買い物に失敗したくない」マインドが強い日本においては納得です。

関西のヘアスタイリストは積極的なのか、それとも「メゾスペ」の販売員が真摯に向き合っていらっしゃるのか、スタイリストが「京都にもリアル店舗が欲しい」と話すと、販売員は「関西は大阪だけなんです」と答えるらしく、渇望感も募っています。どうやらリアル店舗で働く彼らは、やっぱりリアルに見て、着て、感じてから「メゾスペ」を買いたい様子。結果、SNSなどのアルゴリズムや、ヘアサロンのスタッフ同士の口コミで出合うのでしょう。なんだか「メゾスペ」に近しいシルエットやスタイリングの「プランクプロジェクト」が気になっており、「レコ」の内田さんが着用していたり、私が「それ、『メゾスペ』のお姉さんブランドですよ」と話すと、「そうなんだ!」と目を丸くします。関西のトップサロンのヘアスタイリストは今、こんなステージにいるようです(笑)。

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