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バロック23年3〜8月期は営業利益22.6%増 中国事業が息を吹き返す

バロックジャパンリミテッドの2023年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比5.4%増の284億円、営業利益が同22.6%増の9億900万円、純利益が5億9600万円(前年同期は1億6400万円の赤字)だった。

国内事業は前年同期比5.4%増の259億円、営業利益は9.2%増の4億6100万円。ブランド別では、「アズールバイマウジー」などのSCブランドが同4.4%増の128億円、「マウジー」「スライ」などのファッションビル・駅ビルブランドが同10.4%増の91億円、「エンフォルド」などの百貨店ブランドが同7.1%増の27億円だった。値引き販売の抑制に加え、中国に集中していた生産拠点をASEANへと移管を進め、原価や貿易費などのコストを抑制した。国内事業の売上高総利益率は同0.4ポイント改善した。

現地の靴小売会社ベル・インターナショナルとの合弁会社が運営する中国事業は、売上高(卸売とロイヤリティ収入の合計)が前年同期比15.2%増の25億円。昨年は、ゼロコロナ政策に伴う約2ヶ月(4〜5月)の上海ロックダウンで消費が落ち込んだことから、反動増となった。また、地方エリアの不採算店舗のスクラップを行い、中国店舗は期初から39店舗純減し287店舗(6月末現在)となった。

減収減益となった米国事業は、円安により海外ラグジュアリーブランドの生産が日本に集中し、主力の国産ジーンズの販売縮小を強いられた。「今後の販売回復に向けてリードタイムの改善、生産ラインの確保を進める」と村井博之社長。

24年2月期連結業績予想は、売上高が前期比12.2%増の660億円、営業利益が2.2倍の47億円、純利益が同11倍の27億円の期初予想を据え置く。

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