2024年春夏シーズンのニューヨーク・ファッション・ウイーク(以下、NYFW)では、「ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAUREN COLLECTION)」が4年ぶりにカムバック。ブルックリンの倉庫を貸し切り大々的なショーを行い、改めてNYのファッションシーンに欠かせない存在であることを印象付けた。フロントローにはジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)やダイアン・キートン(Diane Keaton)、ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)ら、ハリウッドのそうそうたる顔ぶれも駆けつけた。NYFW期間外のショーではあったが、「コーチ(COACH)」はクリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)の現職就任10周年という節目の年をお祝い。イギリスからアメリカに拠点を移し、ニューヨークとともに歩んだスチュアートの記憶をたどったコレクションは、NYへのオマージュでもある。ショーの後には多くのゲストを招いてディナーを行い、これまでの10年、これからの未来を祝った。「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」も4年ぶりに公式スケジュールでランウエイショーを開催するなど、NYのファッションをけん引してきたブランドの存在感が際立った。ピーター・ドゥ(Peter Do)がクリエイティブ・ディレクターに就任した新生「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」も注目の的だった。毎シーズン若手デザイナーが躍進するのもNYらしいが、今シーズンはパワーブランドの復活も印象的なシーズンとなった。(この記事は「WWDJAPAN」2023年10月16日号からの抜粋です)
「ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAUREN COLLECTION)」
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