「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY以下、ビュリー)」は、ナタリー・エルバズ(Nathalie Elbaz)を新たな最高経営責任者(CEO)に任命した。10月15日付で就任し、同ブランドの親会社であるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のステファニー・メドーニ(Stephanie Medoni)香水&コスメティクス部門エグゼクティブ・プレジデントの直属となっている。
前任のアンヌ・ヴェロニク・ブリュエル(Anne-Veronique Bruel)は、2021年10月にLVMHが同ブランドを買収した際、やはりLVMHが擁するビューティブランド、フレッシュ(FRESH)から加わりCEOに就任した。同氏の新たな役職は今後発表する予定。
エルバズ新CEOはパリのESCP経営大学院の修士号を持ち、アメリカの大手会計事務所アーサー・アンダーセン(ARTHUR ANDERSEN)で会計監査人としてキャリアをスタートした。その後、ロレアル(L’OREAL)のスキンケアグループ・マネージャーや、同社が擁する「ランコム(LANCOME)」のマーケティング・マネージャーなどを務めた。
LVMHには、05年に「ゲラン(GUERLAIN)」のフランス事業のトレード・マーケティング・マネージャーとして加わった。12年に発売し、フランス市場で大ヒットを収めた香水“ラ プティット ローブ ノワール(La Petite Robe Noire)”の立ち上げに尽力。15年には、同事業のゼネラル・マネージャーに昇進し、ブランドイメージの向上に大きく貢献した。特に直営店のオペレーションなどを改善し、販路の拡大を進めた。