ファッション

ENHYPEN特別インタビュー 撮影の合間にはみんなでダンス!? ファッションスタイルや北米ツアーについて語る

PROFILE: ENHYPEN

ENHYPEN
PROFILE: 韓国の芸能事務所HYBEとCJによる超大型プロジェクト「IーLAND」から誕生したBELIFT LABの7人組グローバルグループ。2020年11月30日にデビュー。メンバーはジョンウォン(JUNGWON)、ヒスン(HEESEUNG)、ジェイ(JAY)、ジェイク(JAKE)、ソンフン(SUNGHOON)、ソヌ(SUNOO)、ニキ(NI-KI)

昨今のパリおよびミラノ・ファッション・ウイークは、来場するK-POPアーティストと、彼らを一目見ようと会場周辺に集まる大勢のファンが生み出す熱気と興奮を抜きには語れない。9月に開催された2024年春夏ミラノ・ファッション・ウイークでも同様で、データテクノロジー企業ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)とインフルエンサー分析プラットフォームを運営するウィアリスマ(WEARISMA)の調査によれば、ミラノ・コレクション関連のSNS投稿で最大のメディアインパクトバリューを創出したのは、「プラダ(PRADA)」のショーに来場した韓国のボーイズグループ、ENHYPEN(エンハイフン)だった。その額は700万ドル(約10億円)相当と、340万ドル(約5億円)相当で2位となったモデルのピア・ウォルツバック(Pia Wurtzbach)のおよそ倍となっている。

今年6月に「プラダ」のアンバサダーに就任し、11月に5枚目のミニアルバム「ORANGE BLOOD」のリリースを控えたENHYPEN。ロサンゼルスで行なった今回の特別インタビュー中、メンバーのジョンウォン(JUNGWON)、ヒスン(HEESEUNG)、ジェイ(JAY)、ジェイク(JAKE)、ソンフン(SUNGHOON)、ソヌ(SUNOO)、ニキ(NI-KI)は、全員が平等に発言する機会があるよう互いを気遣い、撮影の合間には好きなアーティストの一人だというポスト・マローン(Post Malone)の楽曲に合わせて踊ったりふざけ合ったりと、終始なごやかな雰囲気だった。ここでは、ファッションや衣装に関する話題をメインに、現在真っ只中だという北米ツアーで彼らが感じていることなどをお届けする。

米「WWD」(以下、WWD):ミラノで「プラダ」のショーに来場したが、どうだった?

ENHYPENのジェイ(以下、ジェイ):「プラダ」のショーを体験したのは2回目でしたが、前回はメンズだったので、ウィメンズは初めてでした。ショーのほかにも展示会などが行われていて、とても興味深かったです。

ENHYPENのソンフン(以下、ソンフン):自由時間も少しあったので楽しかったです。ショーでは、ほかのアーティストや俳優にもたくさん会えましたし。

ENHYPENのニキ(以下、ニキ):人間の頭のようなものが付いたバッグがありましたよね。あれは人形なのかな?

ENHYPENのジェイク(以下、ジェイク):何かのキャラクターじゃない?

ニキ:そうかも。ショーが終わってすぐ、本当に素晴らしかったし面白かったね、ってみんなで話したんです。

WWD:ファッション関連のイベントで楽しいことは?

ジェイク:ヨーロッパのファンに会える機会がなかなかないので、「プラダ」はそれがうれしかったですね。ミラノでは、ファンの皆さんが本当に温かく迎えてくれました。

ENHYPENのヒスン(以下、ヒスン):ファッションショーを間近で見られること自体が、素晴らしい体験だと思います。実際に見るのと、動画で見るのとは全く違うんですね。デザイナーが伝えたいことが、本当にダイレクトに感じられました。

ステージ上で自分を“魅せる”ため
ファッションは重要な要素

WWD:自分のファッションスタイルについて。

ENHYPENのソヌ(以下、ソヌ):エフォートレスなルックにしたくて、最近はフーディーをよく着ています。

ソンフン:僕はドレスアップするのが好きなので、ちょっとした何かを付け加えることが多いです。エフォートレスの反対ですね。しっかりコーディネートして、アクセサリーも着けて、みたいな。

ニキ:僕はヒップな雰囲気や、ビンテージものが好きです。

ENHYPENのジョンウォン(以下、ジョンウォン):僕はオーバーサイズな服が好きですね。デビューしたころから、それは変わっていません。でも、以前は何もかもオーバーサイズなものを着ていましたが、最近はレギュラーサイズのトップスに、オーバーサイズでバギーなボトムスを合わせるようになりました。

ジェイ:好きなスタイルはたくさんありますが、最近はレトロとニュートロ(新たなレトロ)が好きです。1970~80年代のスタイルとか、スタッズとか。

WWD:ファッションがK-POPで重視される理由について。

ジェイク:ステージ上で自分自身を“魅せる”ことはK-POPの大きな要素の一つなので、ファッションや何を着るかについてはじっくり考えますね。また、一般の人もファッションやビジュアル面を気にするからというのもあります。

ヒスン:それと、ファッションは自分をどう見せたいかに大きく関わる部分だからというのもありますね。着る洋服によって見た目や雰囲気が変わるので、どう見られたいかによっていろいろスタイルを変えています。アイドルにとって、それは重要なことなので。

WWD:アルバム「DARK BLOOD」のプロモーションでのファッションについて。

ソヌ:「DARK BLOOD」では、スーツなど、ヴァンパイアが着ていそうな服を着ました。ミュージックビデオではパールのベストも着ましたし、新しいことにもチャレンジしてみました。吸血鬼っぽい感じのものをいろいろ試してみたりとか。

ジョンウォン:職人の方が、僕たちのために衣装をカスタムで作ってくださったんですよ。最初はファンの皆さんも驚いたかもしれませんが、僕たちはあの衣装をとても誇らしく思っています。重かったけど、メンバー全員が気に入っています。

アンコールの衣装はニキのリクエスト
北米ツアーでは声援にびっくり?

WWD:北米ツアーの皮切りとなったロサンゼルスで初めてコンサートを行なった感想は?

ソンフン:ロサンゼルスのスタジアムでのライブは、本当に違う感じがしました。エンジン(ENGENE。ENHYPENのファンの名称)のみんなもすごく楽しんでくれたと思うし、そうして強さをもらったおかげで、ステージ上の僕たちもいつもよりさらにエキサイトできました。本当に楽しかったです。

WWD:セットリストで一番好きな曲とその理由について。

ソヌ:ここ最近は「カルマ(KARMA)」ですね。前は好きじゃなかったという意味ではなく、ほかにも好きな曲がいろいろあるからなんですが、今回はこれをライブの最後の曲にしたんですよ。アメリカの雰囲気によく合うと思うし、最高潮のままライブを終える感じがしていいな、と。

ジェイ:僕は、個人的に「ブロックバスター(Blockbuster)」が好きです。事務所のスタッフと一緒にセットリストを決めているとき、前回のライブとは完全に違う感じにしたいよね、という話になって。それで、大きなインパクトを残すために、最初のほうにこの曲を入れました。ファンの皆さんも楽しんでくれていると思うし、曲自体もとてもいいですよね。うん、僕はこの曲が一番好き。

WWD:ツアー衣装で最もお気に入りは?

ニキ:アンコールの衣装です。ほかの衣装は楽曲に合わせて作られたものですが、アンコールにはTシャツとバギージーンズという自分が好きなものを着たい、と事務所にリクエストしました。着られてうれしかったし、一番好きな衣装ですね。

ソンフン:リクエストしたのは、たぶんニキだけだよね。そんなことができるって知らなかったよ。ちなみに、北米ツアーではアンコールの衣装を変えています。

ジョンウォン:(ツアーの地域や時期で)衣装を変えているんです。

ニキ:グッズも変わっているんですよ。

WWD:今回と前回のツアーで、一番異なることは?

ヒスン:セットリストですね。前回はアンコールを入れて18~19曲だったと思うんですが、今回は24曲ぐらいあります。これはスタミナ面でかなり違ってきます。あと、今回のほうがステージに長くいるし、合間の休憩が短くなっているんじゃないかな。

WWD:ツアーのほかの都市で最も楽しみにしていることは?

ヒスン:都市ごとにカルチャーが違っているんですが、ロサンゼルスでは観客が吠えるような声を上げたり、「ウー、ウー、ウー!」って叫んだりしていましたね。

WWD:アメリカのSNSでトレンドに入っていました。

ソンフン:その声を聞いたヒスンが、「ファンのみんなが突然ブーイングしてるんだけど……」って、ライブ中に僕らのところに言いにきたんですよ。

ヒスン:そういう応援だとは知らなかったんです。エンジンの声は天使のようだといつも言っているんですが、「ウー!ウー!」って聞こえてきて、少し混乱してしまったんですよね。ポジティブな意味の声援だと、後で知りました。

ジョンウォン:(足を踏み鳴らしながら)こんな感じの応援もしてくれたんですよ。

WWD:なるほど。これは驚きますね。

ジョンウォン:地震かと思いました。

ヒスン:各都市で、こうしたいろんな経験ができることを楽しみにしています。

ジェイク:北米ツアーのキックオフとなった、ロサンゼルスでのライブは最高でした。このエネルギーを持って、残りの都市で安全に楽しくライブをやりたいです。

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