創業45周年を迎えたトゥモローランド(TOMORROWLAND)は10月21日に、寝具やキッチン雑貨などをそろえた初のホームコレクション「トゥモローランド ホーム」を発売した。渋谷本店と「キャバン(CABAN)」丸の内店、公式オンラインストア、27日から京都BAL店、11月7日から神戸店で取り扱う。
洋服作りの美意識を暮らしにも
寝具、キッチン雑貨、インテリア雑貨の3カテゴリーで、オリジナル商品8割とセレクト商品2割で構成する。今後はバス用品などにもカテゴリーを拡充予定だ。メンズ・ウィメンズのアパレルチームがセレクトおよびデザイン企画を担い、洋服作りの美的感覚をそのまま落とし込んだ点が強みだ。
デビューコレクションは、高品質なリネンをキー素材に採用した。ポルトガルの工場で生地の織りから縫製までを仕上げたベッドシーツ(1万7600円)やエプロン(7700円)、クッションカバー(4400円)などをそろえる。たとえばベッドシーツは、縫い代が表に出ないようにボックス型に縫い合わせ堅牢性を高めると同時に肌に触れたときの心地よさを追求するといった服作り同様の考え方で仕上げた。エジプト綿を使用したパジャマ(2万9700円)や、国内生産の高級肌着「アサメリー(ASAMERRY)」とのコラボレーションで超長綿を強撚しドライなタッチに仕上げたキャミソール(6600円)やボクサーショーツ(6600円)などのアンダーウエアもある。全カテゴリー共通でホワイトやベージュ、カーキといったベーシックで落ち着いた色をベースに、イエローやパープル、グリーンなどを差し世界観を演出する。
丁寧な暮らしを求める声に応える
またゴアテックスと出雲の老舗寝具メーカーとオリジナルの羽毛布団も企画した。より温かく湿気をこもらせないために変則的なキルティングパターンを採用し、気密性の高いゴアテックスでイージーケアも叶う。サイズはシングルからキングまでをそろえる。セレクトブランドでは、イタリアのインテリアブランド「ジェルバゾーニ(GERVASONI)」のベッドもオーダー可能なほか、過去にポップアップイベントで販売し好評だった、竹村良訓や「なるみ」の食器なども常時取り扱う。
杉山耕平執行役員は、「オリジナルブランドの『ギャルリー・ヴィー』はじめ衣食住の提案は続けていたが、寝具やキッチン雑貨などまだまだ着手できていないカテゴリーも多かった。コロナ禍でお客さまの間で、服だけでなく生活を見直し丁寧な暮らしを求める声が高まっていたことが同コレクションがはじまったきっかけだ。まずは既存店内で展開し、ゆくゆくは卸や実店舗の出店も視野に入れたい」と話す。