ビューティ

コーセーと花王が役目を終えたメイク品を水性ボールペンにアップサイクル 啓発イベント共催も

コーセーと花王は、両社の研究所における品質追求・品質 管理の過程で最終的に商品にならなかったメイクアップ化粧品を水性ボールペン「スミンクアートペン」にアップサイクルした。9月から試作を開始し、2024年以降両社が実施する各イベントで提供する予定だ。今後は、「スミンクアートペン」を活用した啓発イベントを共催するなど生活者に向けたサステナビリティ領域での協業した取り組みを推進する。

「スミンクアートペン」は、役目を終えたメイクアップ化粧品を活用し絵具などの色材として製造・販売するモーンガータが両社のメイクアップ化粧品を組み合わせて作ったもので、複数色のカラーを展開する。今後、コーセーは、「キッザニア東京」内に出展する「ビューティスタジオ」パビリオンで使用し、子どもたちが化粧品のアップサイクルに触れる機会を提供する。花王は、社内外でのさまざまな活用を通じて、サステナブルかつ化粧品ならではのきれいな色や多様な質感で、ひと味違う彩りを楽しむ機会を提供する。

両社は2021年10月から化粧品事業のサステナ領域で協働を実施する。22年4月には、協働第1弾として、コーセーが主導となる「絵の具などへの化粧品再生利用の取り組み」と花王が主導の「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルの取り組み」を推進する。「絵の具などへの化粧品再生利用の取り組み」では、モーンガータに役目を終えたメイクアップ化粧品を提供。コーセーはメイクアップ化粧品から作られた印刷用インキ「エコスメインキ」をギフトボックスやショッパーバッグといった包装資材への印刷などに活用。花王も、絵具を使用した塗り絵体験イベントや子ども向けの体験型アートイベントを実施するなど、アップサイクル色材を用いた取り組みをそれぞれ進めている。

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