資生堂グループはプーチ・グループと「ジャンポール ゴルチエ」のフレグランスライセンス権譲渡に関し、話し合いに入っていることを明らかにした。2016年1月に譲渡完了を目指す。現時点で「ジャンポール ゴルチエ」のフレグランス関連の知的財産権(商標権、意匠権および著作権)を6900万ユーロ(約91億800万円)、ノム ド コード(知的財産権の一部を保有する資生堂子会社)の株式100万ユーロ(約1億3200万円)、特別ボーナス(15年度における実績があらかじめ合意した条件をクリアした場合に支払う)最大2000万ユーロ(約26億4000万円)の、合計9000万ユーロ(約118億8000万円)で譲渡する予定。
資生堂グループ傘下ボーテ プレステージ インターナショナル(以下、BPI)は、1991年に「ジャンポール・ゴルチエ」と香水・化粧品におけるライセンス契約を交わし、企画、製造、販売を行ってきた。女性のボディをかたどったセンセーショナルなボトルなど話題も多く、今ではBPIを代表するブランドに成長した。
しかし、ジャンポール ゴルチエのフランス本社が11年にプーチ・グループに身売り。プーチ・グループは香水ビジネスを得意としていることから、「ジャンポール ゴルチエ」のライセンス権が資生堂グループから移行するのは時間の問題とされてきた。結局、16年6月の契約満了を待たずにプーチ・グループが違約金を払う形で譲渡が実現する。