ファッション

ジーユーと「ビューティフルピープル」コラボ第2弾 ワークパンツやジャージを着用レポ

ジーユー(GU)」は、11月3日に発売する「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」との第2弾コラボレーション商品を公開しました。第1弾に続き「ビューティフルピープル」側からコラボをオファーしたといい、全16型に詰まったブランドらしいウィットやユーモアに、思わず“クスッ”となること必至です。デザイナーの熊切秀典さんや、デザインチームのメンバーが青春を過ごした1980〜90年代のスクールテーストやワークといった要素もカギ。大人世代にはエモく、若い世代には新鮮に感じられるアイテムがそろいます。パターンの追求を強みとするブランドらしく、ウエアはすべて独自のユニセックスパターンを採用し、XSからXXLまでの6サイズ提案という点は第1弾と変わっていません。

コラボ第1弾は「主要都心店では発売日のオープン前に100人ほどの行列ができた」と「ジーユー」の広報担当者は振り返ります。特に「I’m」「I’m not」「thinking」というワードがそれぞれに編み込まれ、気分に合わせて組み合わせを変えられるようにしていたお茶目な3足組ソックスは、即日完売する店舗も出たといいます。コラボ第2弾でも、3足組ソックス(990円)はもちろんラインアップ。今回は「ジーユー」独自の吸湿発熱素材”スタイルヒート“を使用して秋冬も快適に過ごせるようにアップデートしました。気になる3ワードは「I’m」「I’m not」「thinking」に加えて、「I’m」「I’m not」「sure」、「I’m」「I’m not」「kidding」がそろい、引き続き茶目っ気たっぷり。ジーユーは10月16日に第2弾コラボ商品のECページを公開しましたが、初日のお気に入り登録数ランキングでは3足組ソックスがトップ。ソックスが気になっている方は、発売初日にゲットするのがよさそうです。

「寒そうで寒くない」がミソ

お気に入り登録数第2位は、ストライプの2タックワイドパンツ(4990円)。こちらはお気に入り登録数第5位のテーラードジャケット(5990円)と同素材で、セットアップで着こなすことができます。ジャケット、パンツ共に仕立てや縫製、素材にワークウエアの要素を取り入れており、フォーマルとワークの中間のようでそのどちらでもないといったデザインがミソ。ボタン類ももちろんロゴ入りのオリジナルです。固定観念を超える(しかもそれを重々しくなく、洒脱に軽妙にやってのける)といったコンセプトでモノ作りをしてきた「ビューティフルピープル」らしさが詰まった商品で、初めて「ビューティフルピープル」に触れるというお客さんには個人的に是非このセットアップをお勧めしたいです。

登録数3位はトラックジャケット(3990円)、4位はトラックパンツ(3990円)。トラックスーツ(いわゆるジャージ)は、第1弾コラボでも予想以上にヒットしたアイテムだったそう。とは言え、ジャージ改めトラックスーツはいくら暖冬と言えども寒そう……。そんな風に思っている方に朗報です。第2弾は「寒さを我慢しない服」というコンセプトも掲げており、トラックスーツも一見温かくなさそうでいて温かいというのがポイント。毛足の長い裏起毛をジャケット、パンツともに採用しています。パンツの裾がボタンで開閉できるデザインも嬉しいですね。

登録数上位から順にご紹介してきましたが、それ以外のアイテムもどれも細部まで気が利いていてニクいです。アイコニックなチェック柄ワークブルゾン(7990円)は、バックスタイルがきれいなテントラインを描き、ワークブルゾンなのにカジュアルになり過ぎないデザイン。ウエストのドローコードを絞ることで、フィット&フレアのシルエットにも変えられます。裏地はボアで寒さに配慮、袖裏はボアではなくキルティングにすることで、腕の滑りをよくしています。表地の少し起毛したチェックはネルシャツから着想したものだといいます。恐らく、青春時代の熊切さんやチームメンバーは、ネルシャツに象徴されるグランジ音楽やそのファッションに心躍らせていたんでしょう。そういえばかつて、東コレでの「ビューティフルピープル」のショーの後に、熊切さんらデザインチームがロックバンド然として現れて生演奏を披露し、来場者の話題をさらったこともありました(笑)。

古着で人気の“ロックT”ならぬ“音楽家ニット”

一度見たら忘れられないのが2柄展開のジャカードニットセーター(3990円)。あの頃、学校の音楽室に貼ってあったバッハとベートーベンの肖像画がドーンと編み柄で表現されています。「ビューティフルピープル」の本ラインで人気となっている、“ロックバンドT”ならぬ“ロックバンドニット”シリーズからの派生として、“クラシック音楽家ニット”を作ったといいます。バッハのバックスタイルには、バッハといえばのパイプオルガンの編み柄。対するベートーベンのバックスタイルはコーヒーミル柄で、「ベートーベンはコーヒー好きだった」というマメ知識も得られます。こういうウィットが「ビューティフルピープル」ですね。

個人的にこれは隠れヒットとなるのでは?と感じたのが、ワッフル素材のタートルトップ(2990円)とレギンス(2990円)です。ワッフルのカットソーは通常サーマルと呼ばれますが、こちらはニットでワッフル編みにしているのがポイント。ボーダー柄が途切れたりズレたりせずに、脇や肩周りでしっかり合うようになっていて、ツウは「おっ」と思うアイテムではないでしょうか。

自分の好きなスタイルやバランスに合わせて、サイズを自由に選ぶというのがこのコラボの面白さです。今回は新入社員の和田に、モデルとなってサンプルを着用してもらいました。和田は157センチなので、是非サイズ選びの参考にしてみてください。

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