湘南T-SITEなどを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)が、ビューティサロン「ウカ(uka )」とタッグを組んで、ビューティ分野をさらに強化していくという。具体的な施策として、来年4月オープン予定の東京・二子玉川の「蔦屋家電」と大阪・梅田の「蔦屋書店」にビューティサロン「シー ユー バイ ウカ(cu by uka)」をオープンする。「二子玉川 蔦屋家電」は約100平方メートル、「梅田 蔦屋書店」は約165平方メートルとなる予定だ。同サロンは、「fast beauty yethealt hy(ファストビューティだけどヘルシー)」をコンセプトとし、カットやパーマは行わずに、カラー、ヘッドスパ、ネイル、アイラッシュにメニューを厳選。カジュアルでハイクオリティーなサロンを目指す。
「ウカ」との取り組みに関して、CCCの武田宣(のぶる)副社長兼CCCデザインカンパニー社長は「CCCは創業以来ずっとライフスタイルを提案してきたが、生活を豊かに楽しくするコンテンツとして近年では美容や健康の重要性が高まってきている。また、生活においてモバイルが必需品となる中、スマホを持つ自分の指が視界に入ることで、ネイルが求められるシーンが増えると考え、理想的なネイルサロンを探した。その中で、" お客さま視点"の企業方針に共感し、『ウカ』と一緒に夢を見られたらと思った」と語る。
「シー ユー バイ ウカ」は、メンテナンスを中心とし、カウンセリングを重視。ヘアカラーのリタッチなどのように気軽に試せるメニューから、しっかりとケアしたい人向けにカラー&ネイル&ヘッドスパを組み合わせたメニューまで展開し、幅広いお客のニーズに対応する。居心地も重視し、ヘアカラー中は鏡を取り除いてパソコン作業や読書を楽しめるように工夫する。「新しい場所や業態へのチャレンジだが、『ウカ』の持つノウハウを生かして、質の高いサービスを提供していく。メニューを絞ることで、短時間でも働ける仕組みを作り、美容師免許は持っているが、現在美容師を休んでいる"休眠美容師"の雇用にもつなげていきたい」と「ウカ」の渡邉季穂・社長。
ライフスタイルの中で、美容の存在感を高めるには、「シー ユー バイ ウカ」のように"気軽"なことが重要なキーワードだ。今回のCCCと「ウカ」による新しいコンセプトのビューティがサロンオープンすることで「居心地のよい空間で、手軽に質の高いサービスを受けたい」という新たなニーズを掘り起こすきっかけになるだろう。