高級美容機器メーカーのアーティスティック&シーオー グローバルは9月1日付で社名をエーグローバル(A.GLOBAL)に変更した。10月25日に、2027年をゴールとする中期経営計画を発表。主力の高級美顔器に加え、スキンケアやサプリメントなど事業領域を拡大するほか、欧州などの海外市場にも積極的に乗り出し、27年度の売上高は200億円(23年度は150億円の見込み)を目指す。
アーティスティック&シーオー グローバルは、親会社のアーティスティック&シーオーが製造する高級美顔器の販売会社として17年に設立した。10 万円以上の高級美顔器の全世界販売台数においてシェア約8割(東京商工リサーチ調 べ。2021年7月〜 22年6月)を獲得するなど創業から6年で存在感を高めているものの、コロナ前の売上高に戻すことを喫緊の課題に掲げていた。そこで社名の変更を実施するとともに、中期経営計画を策定した。「社名のエー(A)は、旧社名の頭文字であり、アルファベットの最初の文字。全ての始まりを意味し、過去を生かしながら新しい事業に挑戦する思いも込めている」と金松月エーグローバル代表取締役は述べた。8月には研究開発センター、9月に上海に現地法人を設立するなど、モノ作り、拠点拡大の体制作りを構築中だ。
24年が初年度となる中期経営計画では、25年までのフェーズ1で主力美顔器“ゼウスⅢ”、目元用美顔器“ザ・ホルスアイ”、ニキビ肌にアプローチするスキンケアブランド「ピンプル ブロック(PIMPLE BLOCK)」の認知拡大や、ビューティ事業(美容医療、コスメ、サプリ)への拡大、中国や東南アジアなど海外市場に積極展開し、顧客基盤拡大と企業基盤の強化を図り、売上高150億円をキープする。
26年のフェーズ2は、販売パートナーとの連携による販路拡大、美顔器の新構想や領域特化型コスメの開発などを実施。アライアンスによる販売チャネル強化を進め売上高170億円を目指す。最終年度の27年は、主要代理店により販売体制の確立や、東南アジアや韓国・アメリカ・ヨーロッパ・中東・南アジアでの拠点拡大、美顔器・化粧品・健康食品など日本国内での販路確立を目指し、主力販路の中国事業の顧客基盤を生かしながら、顧客層の拡大を図る。売上高は200億円を見込む。「新たに企業理念“人財を創出できる企業を共に創る”も策定した。美と人の可能性を追求しながら、未来につなげていく企業であり続ける」と意欲を燃やす。
社名変更を祝しアインシュタインが登場
社名変更と事業戦略を発表した10月25日、美容男子として5月にも同社のイベントに登壇したお笑い芸人のアインシュタインが登場し華を添えた。稲田直樹は「新社名のA.GLOBALを見た瞬間に(AGO=あご)と似ていて親近感が沸いた」と語り会場を盛り上げた。美容男子として注目を集める河井ゆずるは、「“ゼウスⅢ”を使用するようになって肌が引き締まり、肌状態もよく褒められることが増えた。美顔器は一家に一台の時代になりつつあるので手にとって欲しい」と商品をアピールした。