ビジネス
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第66回

受動態の方が丁寧?マジで⁉︎

有料会員限定記事
※この記事は2023年10月30日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

このお手紙をずっと読んでくださっている方は、私が“受動態警察”として、「発売された」「発売されます」なんて表現を厳しく取り締まっていることをご存知でしょう。

前職の地方紙で、「受動態は、文章の構造を敢えて歪にすることで、特別な印象を残す文法。歪なのだから、乱発すべきではない」と刷り込まれて現在に至っています。

そして能動態を連ねた方が、主役の意思が強くにじむとも思っています。例えば化粧品なら、「新技術が開発されました」「その技術が搭載されました」「そんな製品が発売されました」よりも、「新技術を開発しました」「その技術を搭載しました」「そんな製品を発売しました」の方に意思を感じるのです。確かに受動態の主語は「新技術」「その技術」「そんな製品」と、企業側にとって打ち出したいモノ。だからこそ受動態を選ぶのでしょうが、昨今、差別化の手段はモノではなくヒト。能動態の、上の文章では隠れた主語である「私」こそ大事なのではないか?そんな風に捉えているので、受動態の乱発に警笛を鳴らすのです(笑)。

ということで、昨今は能動態原理主義な気もする私に先日、後輩が新たな感覚を教えてくれました。「受動態の方が丁寧な感じがする」というのです。

この続きを読むには…
残り727⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。