ファッション

ワールド・モード・ホールディングスが双葉通信社買収 マーケティングで業界トップ目指す

ファッション&ビューティ業界で総合的なソリューションを提供するワールド・モード・ホールディングス(加福真介代表。以下、WMH)が、同じくファッション&ビューティ業界に特化した広告代理店の双葉通信社を買収した。WMHは、持ち株会社の双葉ホールディングスが100%保有する双葉通信社の株式の80%を取得する。買収額は非公開。

WMHは2014年、当時は双葉通信社のライバルだったアイ・アドバタイジングをグループに収め、マーケティング領域でのソリューション提供も開始。改称したAIADは5年の経営改革を経て、直近の2年は過去最高益を更新している。広告、PR、コンサルなど、マーケティング領域で幅広いサービスを提供しビューティからジュエリーまでをクライアントに抱えるAIADと、雑誌メディアに強くインポートのファッションブランドと強いコネクションを持つ双葉通信社の双方で、業界のマーケティング領域でナンバーワンを目指す。ファッションやビューティ業界に特化して広告代理店業を営んでいる大手は、電通グループのThe Goal、博報堂グループの博報堂グラビティ、そして双葉通信社とAIADの4社。

WMHは現在、ファッション&ビューティ業界に貢献すべく、人材や教育、店舗運営、空間デザイン、テクノロジー、マーケティング、そして海外という7つの領域で事業を営んでいる。このうち、人材紹介や人材派遣、転職・就職サイトなどを手掛けるiDAは、特にラグジュアリー・ブランドの支持が厚い業界ナンバーワン。かつては競合と競争していたが、今は競合からの事業譲渡が進んでいるという。小西聡ワールド・モード・ホールディングス常務取締役兼AIADおよびAIAD LAB社長は、「WMHはマーケティング領域でもナンバーワンの企業体を形成し、ファッション&ビューティ業界の2領域においてトップを走る企業体を有するグループとなって、将来のIPO(株式公開)に向けて弾みをつけたい」と話す。加福代表は、「双葉通信社をWMHグループに迎え入れることができ、大きな喜びを感じている。初めてこの話を聞いた時、直感的に双葉通信社ならばグループにお迎えしたいと思った。ともにファッション業界に従事するという共感性の高い企業であり、事業戦略的な相乗効果を期待できる」とコメント。今後は、人材から空間デザイン、海外展開まで、WMH傘下の企業が提供するソリューションと双葉通信社の知見、特にアジアでの展開を担うSaaSの「ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)」を融合し、これまで以上にファッション&ビューティ業界のマーケティングをサポートする。

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