タカラベルモントが販売する、ヘアサロンでカットやカラーの施術を行う際に使用するチェアとミラーのシリーズ“スモアメーベル”が、「2023年度グッドデザイン賞」を受賞した。
チェアは基本仕様を見直し、ステップの形態を変えることで、乗り降り時にステップが邪魔になるという長年の課題を解決。足を床に着いて座れるようになり、より寛いで過ごせるようにした。
ミラーはラウンド形状の鏡面を左右非対称にすることで余白が生まれ、優しくゆとりある空間を演出。ミニマルでありながら、さりげなく日常を彩る家具らしさを表現し、温かみや柔らかさのある上質な空間を作れるシリーズになっている。4つ脚と低い座面の椅子、サイズダウンしたミラーで圧迫感を減らし、サロン家具のイメージを一新した。
審査委員は、住宅家具のような軽快さがありながら、サロンが求める安定性と昇降などの機能性が備わったバランスの良いデザインに着目。「椅子単体ではなく、ミラーとテーブルもセットで開発している点は、インテリアを重視する美容室のニーズに応える新たな市場への提案である」と評価した。