ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第67回

アートを「遠慮なく、好きを好きと言える」モノとして守り続けるには、今が大事

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※この記事は2023年11月01日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

今週頭、たった4行ほどの「アートが気になっています」というメールマガジンをお送りしたら、予想以上の反響をいただきました。もしかしたら、みなさんも気になっていらっしゃいますか(笑)?なぜ、私はこんなに気になっているのでしょう。イロイロあるんだと思うのですが、性格上間違いないと思っているのは「正解がない」こと、いや「それぞれの正解が存在し、認められていること」にあるのだと思っています。

先日、「ハーパーズ バザー」によるアート特別号の発売イベントとして開かれたトークショーで、小栗裕子編集長が同じようなことを話していました。「気負うことなく、好きなように楽しんでいただきたい。私自身、初心者です(笑)」という言葉には、多くの来場者が頷きます。「遠慮なく、好きを好きと言える」はプライスレス。正直、ファッション以上にそんな感覚が楽しめそうだから私は今、アートが気になっているのかもしれません。先日のエディターズレターでもお話したとおり、どうやら私は心のタガを外して、本音になれる空間に人一倍の価値を置いているようですね(笑)。

ご自身が編集トップに立ってリニューアルした最初の特集でアートに迫った石田潤「GQ JAPAN」ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテントも、そのタイトルを「アートの話をしよう」としました。絶対的な正解を提示するのではなく、個々人の正解を意見として紹介しています。

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