PROFILE: 西郷満利菜さん/AOKI WEB事業部デジタルマーケティング課チーフアシスタント
学生時代、友人たちが就活スーツを着るのを嫌がる中、西郷さんは袖を通すのが楽しみだった。「それくらいスーツが好きなんです!」という理由を尋ねると自身がファッションに対してアレルギーがあったからだ。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月6日号から抜粋・加筆しています)
「ファッションが好きな人に『何を着たらいいか分からない』と聞くと、だいたいが『好きなモノを着ればいいんだよ』と言われます。それに対して『好きが分かれば苦労しないよ』と、もやもやしていました。その点、スーツは好き嫌い関係なく、誰が着ても様になるから好きだったんです」。スーツは商談やプレゼンなど、勝負するときに着る服でもある。その重要性にも魅力を感じて、AOKIへ入社した。
アパレル業界に飛び込んだものの、ファッションアレルギーの西郷さんは接客を受けることも苦手だった。店頭に配属された際、まず自分がされて嫌なことをしないと心掛けた。丁寧なヒアリングとお客さまの表情をよく見ることに徹した。最初に配属された店の店長の接客を観察して学んだというヒアリング術は、会話で客との距離を縮めるために、スーツを着るシーンや手持ちのワードローブはもちろん、スーツ以外の話も聞きつつ相手の顔をさりげなく観察する。
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