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ユニクロ、暖冬で“フリースTシャツ”強化 90年代フリースブーム発信地でイベント

ユニクロは11月1〜17日、原宿店でフリースにフォーカスしたイベント「FLEECE CHAT STREET」を行う。地下1階売り場にウィメンズ、メンズ、キッズのフリース商品をそろえるが、定番のジップアップブルゾンなどと共に大きく打ち出しているのが、“フリースTシャツ”(1990円)と呼ぶモックネックやクルーネックのプルオーバーだ。「暖冬になると言われる中で、フリースでも定番のアウターだけでなく、Tシャツ感覚で着られるライトなアイテムが求められると考えた」と、ユニクロの加藤健ジャパンマーケティング部プロダクトマーケティングチームリーダー。

“フリースTシャツ”の売り場のポップに書かれていたのは、「見た目はニット、着心地はフリース」というキャッチコピー。本来フリースはポリエステルを主に使用した起毛素材を指すが、“フリースTシャツ”は起毛をかなり抑えたポリエステルの編み地のカットソーで、暖かさは担保しつつ、着心地や使い勝手は軽くしているというのがポイント。フリースのバリエーションとしてユニクロでは今秋冬、トレンドのツイードジャケット風フリースなども企画している。

イベントではフリースを着用して写真が撮れるフォトブースも設置。純喫茶や学校など、Z世代を狙った“エモい”背景のブースを作り込んだ。また、その場でフリースを試着して、着心地などを声で伝えればそのままフリースをプレゼントするというキャンペーンも実施。「一度着てみていただければその暖かさが分かる。1990年代にフリースブームを巻き起こした原宿という場所から、改めてフリースを若い世代を含む幅広い層にアピールしていく」と加藤リーダー。

ユニクロは98年に首都圏初の都心型店舗として原宿に出店した際に、当時はアウトドアブランドによる数万円の商品が主流だったフリースのジップブルゾンを1900円で販売。全国にフリース旋風を巻き起こしたという経緯がある。

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