「靴磨き選手権大会2019」で優勝した靴磨き職人の寺島直希(29)が11月1日、東京で富裕層向けの新サービスをスタートした。
舞台となるのは、住友不動産が運営する高級賃貸レジデンス「ラ・トゥール代官山」だ。寺島は同社と協業して、22年6月の「ラ・トゥール大阪梅田」開業と共に居住者向けの靴磨きサービスを始めた。好評を受け、23年1月には「ラ・トゥール京都東山」でも同サービスを開始。コンシェルジュと連携して、靴磨きなら1足1万1000円〜、スニーカーのクリーニングなら8250円〜、バッグのメンテナンス(色抜け補修)なら3万3000円〜、レザーウエアのメンテナンス(オイル入れ)なら1万6500円〜で受け付けている。
寺島は、「『ラ・トゥール大阪梅田』は1戸あたり100足以上、多い家庭では数百足の靴を所有しており、革靴だけでも月に100足以上を預かる。『ラ・トゥール代官山』は『ラ・トゥール』ブランドの中でもトップ・オブ・トップであり、あらためて身が引き締まると共に、さらなるポテンシャルを感じている。今後は、レザーや木製の家具のメンテナンスも行う予定だ」と話す。
寺島は京都産業大学在学中に路上靴磨きを始め、卒業後の18年に専門店に就職。19年に「靴磨き選手権大会」で優勝し、20年に自身の店「ハーク キョウト」を京都にオープンした。