ZOZOのグループ会社、ZOZO NEXTは10月27日から2024年3月17日まで、東京大学大学院情報学環 筧康明研究室(以下、東京大学)および着物の文化伝承に取り組んでいる細尾と共同展示“Ambient Weaving Ⅱ”を開催する。場所は京都のHOSOO GALLERY。
本展示では、20年から東京大学と細尾がともに取り組んできた、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせ、機能性と美を両立する新規テキスタイルの開発に関する共同研究プロジェクトの最新成果を展示する。今年8月に開催した“Ambient Weaving Collection --環境と織物”で展示した一部作品に加え、一般初公開の作品である、光源との位置関係や温度変化といった複数の環境要素によって意匠が変化する掛け軸“Jiku”など、計8作品を公開する。
本展示の最大の特徴として、細尾が制作した織物による茶室“織庵”と“Ambient Weaving”の作品を併置し展示を構成している。織庵は、和紙糸を用いた障子のような紗の織物によって囲われた織物による茶室で、茶室のルーツの一つとして、空間を囲うことで人々が寄り合う場を形成していたことが挙げられる。織庵は、このような“囲い”という茶室の始まりに立ち帰り、織物を起点に現代ならではの茶の湯文化を通じて、空間の在り方を考察することを目指して制作された。“Ambient Weaving Ⅱ”では、この織庵と共に“Ambient Weaving”の作品を紹介することで、“環境を形づくる織物”の可能性を模索する。
“Ambient Weaving”とは、20年にZOZO NEXT、東京大学、細尾による共同研究プロジェクトとして始動した、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせ、機能性と美を両立する新規テキスタイルの開発に関する共同研究プロジェクトの過程で創出したコンセプトであり、そのプロジェクトの中で生み出された“環境情報を表現する織物”“環境そのものが織り込まれた織物”を目指す。
◼️“Ambient Weaving Ⅱ”
会期:10月27日〜2024年3月17日
会場:HOSOO GALLERY(京都府中京区柿本町412)
時間:10時30分〜18時
入場料:無料