「ハニーロア(HONEY ROA)」は、11月22日にリブランディングする。ブランド名を「ロアリブ(ROALIV)」に変更し、ジェンダーレスなビューティブランドとして打ち出す。蜂蜜の軸は変えずに「自然との調和」を使命に掲げ、スキンケアとフレグランスを柱に、リップケアやヘアケアなどをラインアップする。廃棄削減のために、既存の商品は1年かけて一新する。
「ハニーロア」は、同社の「ベキュアハニー(VECUA HONEY)」から派生し、蜂蜜やナチュラル素材にこだわった化粧品・ライフスタイルブランドとして2018年に誕生した。「ハニーロア」を手掛けてきた吹附由里子スタイリングライフ・ホールディングスBCLカンパニー「ロアリブ」ブランドプロデューサーは、「コロナ禍の日本ではジェンダーやフレグランスの価値観が大きく変わったと感じた。香りへのニーズが高まり、『ハニーロア』でもECでフレグランスの売り上げが伸び、手応えがあった」と振り返る。
フレグランス需要の高まりを受けて、改めて意識調査をしたところ、ファッション感度の高い人はフレグランスの使用率が高く、相関性があると認識した。「フレグランスをファッションツールとして作りたいと構想し始めた。商品をゼロベースで企画したが、『ハニーロア』のコンセプトに収まりきらなくなった。そこで、今の時代にふさわしく、性別に関わらず手に取ってもらえるブランドとしてリブランディングに踏み切った」と話す。なお、「ハニーロア」の売り上げ構成比はスキンケアが40%、フレグランスが30%弱を占めていたが、「ロアリブ」ではスキンケアはそのままに、フレグランスの割合を40%まで引き上げることを目指す。
ブランド名の“ロア(ROA)”は「reverence for apitherapy(蜜蜂療法への敬意・啓蒙)」の一部から取り、自然とミツバチへの敬意を表した。新たに加えた“リブ(LIV)”は「live」の発音記号で「人生を享受する」「体験する」と意味する。「今まで以上に広い視野を持ち、暮らしを楽しむお手伝いができる体験型ブランドとして再出発する」。
「ロアリブ」のフレグランスシリーズ“マインドセンス”は、“本能と理性に作用する香り”をテーマに掲げ、“オードパルファン”(12種、20mL、各3960円)と“ディフューザー”(6種、100mL、各5500円)をそろえる。フレグランスはサトウキビ由来の植物性アルコールを100%使用。「ハニーロア」で売り上げNo.1の“ホワイトフォグ”や、“ウォーターガーデン”“クリア”“ブラックティー”の4種の香りは継続して展開する。ボトルは小石から着想を得た左右非対称なデザインにこだわった。
全国の百貨店や駅直結の商業施設を中心に全8店舗を展開する店頭では、4つの体験に注力する。「12種の香り体験」「蜂蜜トリートメント」「唇エステ」「クレイヒーリング」を用意する。また、ミツバチが暮らす日本の森林や里山の保全を目的に、売り上げの一部を一般社団法人モア・トゥリーズ(MORE TREES)に寄付する。