ツイッターが9月8日、投稿から商品が直接購入できるeコマース機能をローンチした。オンライン小売りのファンシーや決済サービスのガムロード、音楽配信サイトのミュージック・トゥデイなどの企業と提携してスタートしたeコマース機能には、ラグジュアリーブランドから唯一、バーバリー社が参加した。
eコマース事業は、ツイッターの経営を支える広告費とは別の収益源確保のためにスタートした。購入者の決済や出荷情報などの細かい機能の改善を慎重に進め、より多くのブランドの参加を促すために試行錯誤しながら体制を整えるという。
SNSの世界では3年前、フェイスブックがeコマース市場に参入し話題を呼んだが、これは大きな事業にはならなかった。同社の第2四半期の売上高のうち、92%は引き続き広告費だ。だが、個人的な交友関係を広げる目的で使用されることが多いフェイスブックに対し、ツイッターには好きなブランドや有名人、団体をフォローするユーザーが多いため、eコマースを導入するには理想的なSNSと期待されている。
バーバリー社は、9月15日に開催した「バーバリープローサム」のショーの直後、ランウェイに登場した限定色のネイルカラーをツイッター上で販売した。価格は、ブルー系カラーの3点セットが63ドル(約6600円)。次の施策として、フレグランス「マイ バーバリー」の販売も開始する。
5年前から、ツイッターを通してブランド情報を発信してきた「バーバリー」のアカウントは現在、312万
人のフォロワーを持つ。2012年春夏コレクションをツイッター上でライブストリームするなど、他のラグジュアリーブランドに先駆けツイッターユーザーにリーチする施策に取り組んできた。新機能のローンチ日、ツイッター社の株価は前日比102.6%の52ドル(約5400円)の終値をつけた。