ファッション

「古着屋ジャム」のJAM TRADINGが24時間営業の無人店「ストッピー」をオープン

大阪・難波にオープンした24時間営業の無人古着店「ストッピー」

「古着屋ジャム」を東京、大阪などで14店舗運営するJAM TRADING(大阪、福嶋政憲社長、上古殿[じょうこでん]雄介社長)は10月6日、24時間営業の無人古着店「ストッピー(STOPY)」を大阪・難波にオープンした。

売り場面積は約40㎡で、1100~3300円の古着を常時約1500点ラインアップする。福嶋社長は、「難波エリアの主要3駅から徒歩約5分圏内という好立地に開店した。目の前には24時間営業のスーパーがあり、常ににぎわいがあって女性客も見込める。また、ホテルや民泊施設も多く、訪日外国人客も取り込めている」と話す。

実際に店舗を見て驚いたのはクリーンさだ。白を基調とした店内に、整然と古着が並ぶ。モノトーンの外装も、古着ビギナーの入店に対する躊躇を和らげているようだ。商品は全てクリーニング済みで、古着特有の匂いもない。

これまで何軒かの無人古着店を見てきたが、倉庫のような佇まいで照明も暗め、陳列は(複数の客が乱雑に戻すこともあり)ぐちゃぐちゃで、商品自体もくしゃくしゃ。ハンガーから外れた商品やレシートなどのゴミが床に散乱して、およそ女性客が入る姿を想像できないケースが少なくなかった。

福嶋社長は、「ストッピーの上階に本社を移転中で、スタッフが定期的に整理整頓している。本社スタッフが不在の土日祝日には、近隣の系列店舗のスタッフが掃除をしている。店内の雰囲気が荒れると、万引き等の呼び水にもなり特に気を付けている」とコメント。またBGMが英語ラジオなことについては、「人の声があることで、心理的に犯罪を抑止できれば」と答えた。

仕入れを担当する上古殿社長は、「無人古着店であっても、また低価格帯であっても、“安かろう悪かろう”では売れない。商品のクオリティーには自信がある」と述べる。確かにざっと見ただけでも「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のパーカ、「パタゴニア(PATAGONIA)」のフリース、「リー(LEE)」のジーンズなどが目に入る。

初月度の売り上げについては、「予算比で222%、上出来なスタートだ」と回答。一方で、「多店舗展開や東京進出を考えた場合、本社階下の1号店と同レベルの清潔さ・快適さを維持できるか、その分の人件費をペイできる(ほどの利益を確保できる)か、が課題になるだろう」とした。

■ストッピー
オープン日:10月6日
時間:24時間営業
定休日:無休
住所:大阪府大阪市浪速区元町1-7-21 パークアレイ難波1階

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