ポーラ・オルビスホールディングスの2014年12月期第1四半期決算は、売上高が対前年比121.8%の502億1300万円、営業利益が同340.6%の54億5300万円、経常利益が同240.6%の51億6000万円、純利益が同196.3%の24億7000万円だった。セグメント別の売上高は、ビューティケア事業が同122.2%の471億1000円、不動産事業が同106.0%の7億6200万円。新製品発売と消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の影響を受け、ビューティケア事業の各ブランドの売り上げが前年同期を上回り、全体を押し上げた。
ビューティケア事業における基幹ブランドでは、ポーラが増税前の駆け込み需要により大幅増収。オルビスでも増税の影響が想定を上回ったことに加え、2月末に発売した新スキンケアシリーズ「オルビスユー」の好調が増収に寄与。両ブランドで前年同期を上回った。THREEとディセンシアなどを展開する育成ブランドも、増税に伴う駆け込み需要により前年同期を上回った。海外ブランドの位置づけにあるジュリークとエイチツーオー プラスは、中国の春節商戦伸び悩みの影響を受けつつも、ジュリークが香港と免税店で好調に推移。エイチツーオー プラスも北米で売り上げを伸ばし、前年同期を上回った。なお同社では、今年度から新3ヵ年中期経営計画がスタートし、国内の収益基盤強化と海外展開の加速、資本効率改善による企業価値向上に向けた取り組みを進めている。