ビューティ

「パット・マクグラス ラボ」がグーグルとコラボしたポップアップをNYで開催 ARビューティツールを使用したバーチャルメイク体験を提供

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大御所メイクアップアーティストのパット・マクグラス(Pat McGrath)が手掛けるメイクアップブランド「パット・マクグラス ラボ(PAT MCGRATH LABS)」は10月20〜22日、グーグル(GOOGLE)とコラボレートしたポップアップイベント「ザ・アート・オブ・ビューティ(THE ART OF BEAUTY)」を米ニューヨークで開催した。同ブランドとグーグルが提供するAR(拡張現実)ショッピング機能 “ショップ・ウィズ・グーグル”の提携を記念し来場者にARテクノロジーを用いたバーチャルメイクやリアルのメイクアップ体験を提供。発色に定評のある商品の魅力を訴求した。(この記事は「WWDJAPAN」2023年10月30日発売の「WWDBEAUTY」から抜粋し・加筆をしています)

同イベントは、「パット・マクグラス ラボ」とグーグルが提供するAR(拡張現実)ショッピング機能 “ショップ・ウィズ・グーグル(Shop with Google)”の提携を記念したもので、来場者は発色に定評のある同ブランドの人気商品をバーチャルとリアル双方向からのメイクアップ体験を通じて堪能した。最終日にはマクグラス創設者も登場し、美容インフルエンサーのメレディス・ダックスベリー(Meredith Duxbury)やモネ・マクマイケル(Monet McMichael)らも会場に駆けつけた。

2フロアで構成された会場には、1階にマクグラス創設者がこれまで手掛けてきた数々の伝説的なランウェーや雑誌のカバーでのメイクアップのアーカイブやそれらに象徴される商品を展示。その奥には実際に“ショップ・ウィズ・グーグル”によるバーチャルメイクをスマホや大型スクリーンで体験できるエリアを用意し、アイシャドウパレット“マザーシップ”や“マットトランス リップスティック”などのリップ商品を陳列した。さらに地下には専属メイクアップアーティストが施すメイクアップブースやフォトブースも設けた。

グーグルが美容商品を求めるオンラインユーザーに向けて2020年にローンチした同サービスは、グーグルアプリ内で商品名を検索することで、肌の色や年齢、性別、人種が異なる多様なモデルによる商品を使用したビフォー・アフターの写真、もしくはスマートフォンのカメラを利用したバーチャルメイクで色味や質感を確認できるAR機能を提供する。アイシャドウやカラーアイライナー、リップといったこれまでオンラインショッピングでは肌にのせた時の色味の確認が難しかったカラー商品も、ARを通じて正確なシミュレーションを可能にした。すでに「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」「クリニーク(CLINIQUE)」「M・A・C」「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」など約50のコスメティックブランドと提携しており、今回新たに「パット・マクグラス ラボ」の商品が加わる。

没入型のメイクアップ体験を提供

今回のイベント開催についてマクグラス創設者は、「没入型のメイクアップ体験を提供することで、私たちの大胆な色を多くの人々が抵抗なく試すことができ、さらなるブランドロイヤルティの向上につなげられるだろうと考えた。バーチャルで試して実際のメイクアップを体験するという流れは、まるでオンラインショッピングそのもの。ぜひこの空間を楽しんでほしい。会場には商品開発のインスピレーションとなったこれまでのアーカイブも展示しており、このイベントがブランドの歴史と現在、そして未来をつなぐことができたことをとても誇りに思う」とコメント。

さらに、今後テクノロジーがビューティ業界にもたらす可能性について問うと、「私のこだわりを反映した商品の魅力とテクノロジーの融合を実現したグーグルとのパートナーシップを素晴らしく感じている。こうしたテクノロジーとの融合により、自分に合う完璧な色を気軽に見つけやすくなるし、美のショッピング体験をよりインクルーシブなものにしてくれる。私自身も常に技術革新を推進し、新たな処方の開拓、世界中のアーティストにチャンスを与えるプラットフォームの構築に力を入れており、業界をより包括性な方向性に導くことを目指している」と期待を示した。

また、グーグル社のステファニー・ホートン(Stephanie Horton)=コマース マーケティング担当シニアディレクターは、「ARは、オンラインで買い物を楽しむあらゆる肌の色を持つ人々にとって非常に役立つテクノロジーだ。幅広いシェードを取りそろえる『パット・マクグラス ラボ』の商品を、われわれのARショッピング機能を通じてユーザーに試してもらえることに非常に興奮している」と同ブランドとのパートナーシップへの喜びを語った。同サービスは現時点で米国のみでの提供となっている。

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