10月22日、第23回ジャパン ヘアドレッシング アワーズ(JHA)の授賞式が渋谷・セルリアンタワー東急ホテルで開催された。美容業界の最高峰とも言われるこのフォトコンテストで、グランプリに輝いたのは資生堂の原田忠。ニューヨーク・コレクションの「トム・ブラウン」など海外コレクションのバックステージで活躍する彼が、JHAのグランプリを獲得したのは実に8年ぶりのことだ。
授賞式の壇上に上がった原田は「準グランプリに(同じく資生堂の)進藤が選ばれたことで自分の役割は終わったと思っていた。まさか選ばれるとは」と涙ぐむ場面も。「山登りの場合、頂上に行くためには空気の薄い中、食料も豊富にない中で登らなければならないように、今回頂上に向かって登るのは本当に大変だった。最初のグランプリは、若いときのいわば勢いで取れたものだったが、それから8年間、もう一度頂上に登りたいと自分なりには頑張ってきた。2012年は特に自分の作風と向き合い苦しい中から生み出した作品だったので、とくに嬉しい」とコメント。準グランプリにも資生堂の進藤郁子が選ばれ、昨年無冠だった資生堂が雪辱を果たす形となった。受賞者は以下の通り。
ジャパン・ヘアドレッサー・オブ・ザ・イヤー
グランプリ:原田忠(SHISEIDO)
準グランプリ:進藤郁子(SHISEIDO)
ゲスト審査員賞:中澤保人(macaroni coast)
ニューカマー・オブ・ザ・イヤー
最優秀新人賞:宮崎陽平(FIX-UP)
優秀新人賞:YU(87/SALON 77)
ゲスト審査員賞:鈴木勘允(UNDERGROUND)
ライジング・スター・オブ・イヤー
最優秀賞:上田竜二(HEARTS)
優秀賞:木村良成(TRACE)
ゲスト審査員賞:HAJIME(ARTISM)