ミズノの2023年4〜9月期は、売上高が前年同期比15.4%増の1145億円で過去最高を記録した。ワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic)や世界陸上など、「スポーツの国際大会が大きな追い風になった」と水野明人社長。営業利益は同14.2%増の93億円、経常利益は同23.5%増の106億円、純利益は同21.0%増の78億円といずれも過去最高だった。
競技別では、野球およびソフトボールの売上高が同19.5%増の228億円でトップだった。11月にはユニホームを提供する阪神タイガースが38年ぶりの日本一に輝き、大阪を拠点とするオリックス・バファローズとの優勝争いも“関西ダービー”として盛り上がった。「関連商品の動きも期待できる」(水野社長)。
ゴルフの売上高は同5.1%増の184億円。国内市場の鈍化を欧米の伸長がカバーした。フットボールは同73.6%増の85億円で伸長率が最も大きかった。
通期(24年3月期)は当初予定を据え置き、売上高が前期比6.1%増の2250億円、営業利益が同15.9%増の150億円、経常利益が同6.8%増の150億円、純利益が同11.0%増の110億円といずれも過去最高を見込む。