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ワコールHDが通期見通しを下方修正、108億円の赤字に 米事業撤退や希望退職者150人の募集も

ワコールホールディングス(HD)は11月9日、2024年3月期連結業績予想を下方修正した。売上高は1960億円(修正前は2050億円)、営業損益は120億円の赤字(同60億円の黒字)、純利益は17億円(同60億円の黒字)を見込んでいる。

これを受けて、ワコールHDは米ワコールが19年に買収したインティメーツ・オンラインのライブリー事業から撤退する。同社はこの赤字が続いており、23年3月期は16億円の最終赤字で、純資産も63億円のマイナスで債務超過だった。撤退に伴い、減損や在庫評価損などで約74億円の損失を計上する。

また、主力子会社のワコールでは、不採算ブランドの撤退・統合、低収益店舗の撤退、希望退職者の募集を実施する。24年「ワコール(WACOAL)」をリブランディングすると共に、9つの基幹ブランドを構成する68の商品ラインの38%に当たる26ラインを統廃合する。低収益の直営店に関しては、全154店舗中22店舗、百貨店全211店舗中10店舗を撤退・閉店する。

また、150人程度の希望退職者を24年2月12〜22日までの期間で募集する。これらの実施により24年3月期決算で約60億円の構造改革費用を見込んでいる。22年11月に発表した国内ワコールの早期退職制度である“フレックス定年制度”に関しては、約250人の募集に対して155人が応募していた。

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