先週、優秀作品が発表されたYKKファスニングアワードのグランプリの話です。これは文字通り、副資材メーカーの雄のYKKが主催。いわゆるファスナーやベルクロ、カラビナ、スナップボタンなど、YKKの副資材で学生が洋服やバッグ&シューズなどのプロダクトを作る、23回目のコンテストです。
グランプリを受賞した、大阪文化服装学院の敷矢大輔さんの作品は、「回転する服」。これまたその名の通り、歩くたびに洋服が縦回転します。これは、普通なら生地は動かさずにファスナーのスライダーを動かすところ、スライダーを固定したから洋服が動くというもの。敷矢さん曰く、「エスカレーターに乗ったとき、ふと頭に浮かんだ」と言います。つまりファスナーのエレメント(レール)や、それが縫い付けられた洋服は、エスカレーターのステップに相当するのです。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。